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素人が何でも自分で直す・治す記録。日常で壊れる物、痛む体、悪い癖、物も体も心もなおす小ネタから専門的なことまで。直らない時もあるけど。それも含めてぜひご自分の生活に活かしてください。written by SEGE

足の冷えを治す呼吸法

足の冷えを治す呼吸法 

今日の前置き

(☆本題今日のまとめに飛べます)

おはようございます。SEGEです。

 

だんだん冷えてきました。足が冷たくなる日も出始めた方もいるのではないでしょうか。

 

なのでちょうどいい時期に紹介できるかなと思います。

 

呼吸法と言ってもけっこういろいろあります。でも、最も基本的な呼吸法は腹式呼吸ですね。

 

あまり知られていませんが、胸でする呼吸法もあります。

 

腹式呼吸と聞いてイメージするのは、「吸うときにお腹をふくらませる」というものですね。

 

反対に吸うときにお腹をへこませるやりかたもあるんです。

 

要するに、「なんのためにするのか」ということによって、呼吸法は様々です。

 

ちまたにあふれすぎていて、「じゃあ一体何をすればいいの?」となってしまいますね。

 

ぼくはアトピーだったり、手に汗が出やすかったりで、父親から十代の早い時期に、

腹式呼吸をしたらいい」

と言われていました。

 

わが父ながら、(なんでそんなこと当時に思ってたの?)と感心しています。

 

今のように腹式呼吸がはやっていない時代でしたから。

 

ただし、腹式呼吸の歴史は古いです。(というかいつからかなんてわからないんじゃないですよね)

 

ぼくはそんなことで、腹式呼吸を意識し始めてから30年近くたっているので、いくつかの方法を試してきました。

 

今日紹介するのは白隠(はくいん)禅師という臨済宗の禅僧が広めていた体を治す方法の中に出てくる腹式呼吸です。

 

今日本に腹式呼吸が広まっているのはこの白隠禅師がひろめたからです。

 

それまではお経の中(「摩訶止観」「天台小止観」)にある、禅の一つとして伝わっていたので一般的ではなかったようです。最澄もこのお経を重要視しているそうです。

 

そのあたりのことはこの本の1章に詳しく書いてあります。

 

つまり仏教によって日本に伝わった呼吸法は、釈迦が開発し行っていた呼吸法ということです。丹田呼吸とは、仏様が悟りを開いた呼吸法ということです。

 

さて、臨済宗は座禅の宗派なので禅宗です。禅宗の祖といえば、達磨(だるま)ですよね。達磨はインドから中国に禅宗を伝えた禅宗の初祖です。

 

そして臨済宗鎌倉時代に日本に伝わってできた禅宗の宗派です。

 

白隠禅師は臨済宗の中興の祖と言われ、臨済宗を江戸時代に再び興した人物。衰えていた禅宗を復活させたということです。今座禅があるのは白隠さんのおかげなわけです。

 

出身は沼津で江戸中期の人です。「駿河(静岡)にすぎたるものが二つある。富士山と白隠。」と言われるほどの方。

 

白隠さん」と親しまれていて、破天荒な絵(禅画)でも有名です。女性や子供にも親しまれ、法話が分かりやすく、一般の人々のために尽くしました。

 

この白隠禅師は、その書「夜船閑話」の中で自分自身の不治の病を治すために各地をわたり、あるとき白幽仙人という仙人に出会って伝授された健康法を勧めています。

 

「夜船閑話」には2つの治療法が書かれており、それによって自分の病気は治り、さらに多くの人に伝えて助けたそうです。

 

2つの治療法とは「軟酥の法」と「内観の秘法」といい、「軟酥の法」はイメージというか暗示療法の色合いが濃いです。

 

これも有効な治療法です。一方で呼吸法は「内観の秘法」の中で紹介されています。

 

「この2つの方法で病気が治らなければこの首を切ってもいい。」

とまで言っています。

 

また、そもそも座禅はインドのヨガから発生しています。ヨガで大切にされているのが瞑想であり、その一種が座禅です。

 

ようするに座禅とは瞑想であり、ヨガです。そもそも仏教の祖はヨガの地インドの釈迦であり、釈迦が悟りを開いたのは、菩提樹の下で座して瞑想をしていたときですから。

 

それが座禅の原型です。

 

座禅があくまでもヨガの一種、悟りに至るための一つの形だと考えると、必ずしもあぐらをかかなければならないというものではないと思います。

 

ちなみにヨガというものを日本に伝えたのは中村天風さんです。天風さんも不治の病を治す旅にでて、ヒマラヤで修業をし日本にヨガを持ち帰りました。

 

天風さんを知るにはこの本がいいです。

  

座り方で座禅に挫折する方も多いでしょうが、白隠禅師が進めている呼吸法はあぐらをかきません。

 

あおむけです。あおむけで楽な姿勢をとります。寝禅というそうです。

 

もっと細かい研究では、瞑想をするのが座っている時、立っている時、寝ている時で、それぞれ脳波が変ってくるそうです。

 

要するに、どんな状態にしたいのかで瞑想の姿勢や呼吸の仕方もかわってくるのだと解釈できます。

 

さて、ではどんな呼吸法なのでしょうか。

 

本題です。

 足の冷えを治す呼吸法

薦め度☆☆☆☆☆

真剣度☆☆☆☆☆

難易度☆☆☆☆

技術度☆☆

解決度☆☆☆☆

対象:両足(誰でも)

症状 足が冷える

解説

足が冷えるということは、単純に足の血行が悪いということです。

 

だから、足の血行を良くすればよいわけです。

 

ということは、運動をすることで足の血行はかなり改善します。もちろんお風呂とか足湯もいいですね。

 

その上で呼吸法をお伝えするのは、時間や場所を選ばないことや、血行をよくする以外にも効能があるからです。走るのがしんどい人でもできます。

 

運動をした日は、その日しばらく足がぽっぽすることがありませんか?温泉に入った後のように。

 

この呼吸法でも同じことが起こります。なんなら立ったままでも効果はあります。

 

また、血行をよくする以外には、不眠症に効くというのがあります。ぼくはこの呼吸法をすることで、すぐに寝ることができます。

 

そもそも瞑想や呼吸法は、意識を下半身や呼吸に集中することで考えることから集中をはずすからです。

 

つまり、左脳優位から右脳優位に切り替えることでもあります。

 

普通の呼吸法と今日紹介する呼吸法とで違うのは、足に集中するので、より意識を下へもっていきやすいです。

 

また、瞑想や呼吸法によって交感神経優位から副交感神経優位に変化させることができるのも、眠気をさそったり、血行がよくなる原理です。

 

他の呼吸法でも不眠に効果はありますが、特に下半身に意識が行くので、より効果があると自分の体験から感じています。

 

では、やり方を紹介します。 すごく簡単に、最低限のところだけ紹介します。

 

①あおむけになる。

 

②意識を丹田に持っていく。丹田はへその下数cmのところのお腹の奥の真ん中のところ。

 

③息を吸うときは、足の裏から吸います。足の裏の真ん中に穴があると思って、そこから吸い、足を通ってお腹の丹田に息を集めます。

 

だから2つの足の裏から2本の足の中を通って、丹田に集まっていくというイメージです。

 

④吸った息は丹田に集まり、息を吐くときはその丹田から吐き出していく。だから吸ったときはお腹が膨らみ、はくときはお腹がしぼんでいきます。

 

⑤息をはくときは、吸ったときと同じように、足を通って足の裏から吐き出していきます。

 

⑥息は静かに、細く、長くできるほどいいです。苦しくない程度に。

 

呼吸法の大切なポイントは、考えることよりもイメージで頭をいっぱいにすることです。

 

うまくできるできないとか、正確な場所が気になるということは、 捨てていいです。そもそもお腹に丹田があるのかというとないですから。

 

お腹に息が集まるかというと集まらないです。足の裏にも、足の中に通る空気の道もないです。

 

そうではなくて自分でリアルにそういう風になっているとイメージするということが大切です。

 

それ自体が脳を変えていきます。

 

この呼吸をすることで、意識が丹田や足に集中していくので足の血流があがります。つまり、気が下半身に集まるから下半身の血流がよくなるんです。

 

「気」ときくとつかみにくいかもしれません。恥ずかしいときに赤面しますよね。あれは「見られている」という気持ちが顔に集中しています。

 

だから顔に血流が集まります。だから「気」を向けたところでは自然と血流がよくなっています。

 

そして、気が、意識が下半身に移ることで頭がからっぼに近づいていき、頭の血流も下がります。

 

余計な思考がなくなって、副交感神経優位になり、眠りやすくなります。

 

「頭を空っぽにしよう」と意識しすぎなくてもいいです。それよりも呼吸の法のイメージをリアルにしていこうという方向の方がいいです。

 

ぼくは、「自分自身が呼吸になる」「お腹になる」とイメージしています。

 

そうするとすぐに眠気がやってきます。

 

寝る前にやるならそのまま寝てしまってもいいです。

 

まだ起きていたいなら、寝る前はやめましょう。

 

足があたたかくなるのを感じたいなら、寝る前以外の時間がいいと思います。

 

すぐ寝てしまうのがいやな人は、1分、2分くらいから始めてはどうですか?ぼくはそうやって徐々に時間を伸ばしていっています。

 

ぼくは5分しかやっていませんが、足の血行がよくなります。

 

時間があれば20分くらいやってみましょう。

 

まとめです。

足の冷えを治す呼吸法は、足の裏で呼吸する。イメージを大切にする。

 おさらい

 

①あおむけになる。

 

②意識を丹田に持っていく。丹田はへその下数cmのところのお腹の奥の真ん中のところ。

 

③息を吸うときは、足の裏から吸います。足の裏の真ん中に穴があると思って、そこから吸い、足を通ってお腹の丹田に息を集めます。

 

だから2つの足の裏から2本の足の中を通って、丹田に集まっていくというイメージです。

 

④吸った息は丹田に集まり、息を吐くときはその丹田から吐き出していく。だから吸ったときはお腹が膨らみ、はくときはお腹がしぼんでいきます。

 

⑤息をはくときは、吸ったときと同じように、足を通って足の裏から吐き出していきます。

 

⑥息は静かに、細く、長くできるほどいいです。苦しくない程度に。

 

おしまい

 

☆このブログ「自分でなおす」は、あくまでも素人の投稿ですので、正しいなおし方かどうかの保証はありません。おっさんがんばってるなあ、それはちがうだろとか思っていただけたら満足です。みなさんのお役に立てる情報になれば、なおうれしいです。

プロの方からのクレームはお控えください。反対に耳寄りな情報、解決法を教えていただけたら大変ありがたいです。読者の方々にとってとても有意義なものになると思うので、ぜひ教えてください。

 

ご拝読ありがとうございました。