ぎっくり腰になったら必ずこれで痛みが軽くなる
関連記事:ぎっくり腰を治すためにすること・してはいけないこと
薦め度☆☆☆☆☆
真剣度☆☆☆☆
難易度☆☆☆☆
技術度☆☆
解決度☆☆☆☆
対象:50代男性職場上司
症状:歩く時痛い。立ち上がる時痛い。腰の右側に痛みが出る。
成り行きと見立て:
一月くらい前に上司が腰を痛めてしまいました。家の駐車場で物を取ろうとしてかがんだときに痛めたそうです。
典型的なぎっくり腰ですね。こうしたぎっくり腰は簡単に数分で緩和できます。
テストをして、痛みが出ない動きを見つけてそれを繰り返すだけです。ぎっくり腰の治し方はこちらの記事も参考になります→ぎっくり腰を自分で治す治し方
軽度のぎっくり腰なので出勤し、仕事はしていましたが、明らかに動きがしんどそうなので気づいて声をかけました。
まずはテストをして、痛みが出る動きと出ない動きをわりだします。腰痛の時は、まずこれをしてください。
まちがっても痛みが出る動きをさせてはいけません。痛みが出た時点でその動きはやめさせてください。
腰のテスト:
定番にしてください。立ったまま行います。(立てるならです。座ったままの方が楽なら座ったままで。)
①前屈・後屈(上半身を前に倒す、後ろに倒す)で痛みが出るかどうか。
②側屈の左右(上半身を左に倒す、右に倒す)で痛みが出るかどうか。ひねりません。
③回転。左右の腰の回転(上半身を左にまわす、右にまわす)で痛みが出るかどうか。
テストからの分析:
もし前屈で痛みが出て、後屈で痛みが出ないなら、後屈の動きは安全で、痛みがなくなる動きです。前屈で前に倒し始めて痛みが出た時点でやめさせてください。
痛くて動かせないなら動かしてはいけません。(①~③のどの動きでも)
前後両方とも同じ痛みならどちらにも動かしてはいけません。
さらに②のテストで、もし側屈で左に倒すのが痛くなくて、右に倒すのが痛いなら、左
に倒しすのが大丈夫な動きです。
①~③をテストして、「前に倒す時だけ痛い」という場合は、「後ろに倒す」動きを10回繰り返してみましょう。
そうするとそれだけで痛みが軽減する場合がほとんどです。典型的なぎっくり腰なら。
また、①~③のテストで「前に倒したときと、右横に倒したときが痛い」つまり「後ろに倒したときと、左横に倒したときが痛くない」という場合は、二つの動きを合体して考えます。
つまり「右斜め前に倒すのが痛い」ので、「左斜め後ろ」に倒せばよいということになります。
なので左斜め後ろに心配なら5回、大丈夫そうなら10回体を倒してみましょう。
そうすると痛みが軽減しています。
☆注意
痛みが強すぎてどうにも動かせないというときは、このテストはしない方がいいです。要するに痛みがあるということは、体は「やめてくれ」と言っているわけです。
でも、もしも「前よりも後ろの方が少しは痛くなく動かせる」というなら、後ろに倒しても大丈夫な可能性があります。痛みが強すぎてわからなくなっているということがあるからです。
そういうときは、試しに後ろへの動きをもう1回やってみましょう。
それで悪化しなければ2回に増やし、それでも悪化しなければ・・・というように5回まで増やしてみます。
それでいったん痛みを確かめた時、最初より軽減しているなら後ろに倒す運動をさらにくりかえしても大丈夫です。万が一途中で痛みが強くなったらやめましょう。
今回の場合:
①のテスト・・・後ろに反ると痛い
②のテスト・・・右に倒すと痛い
③のテスト・・・何もなし
なので、左斜め前に倒すとよいです。
やってみました。
上司「おお、軽くなった。歩ける!」
ここまででほぼ5分くらいです。
SEGE「じゃあ、10回たおすのを3セットやりましょう。」
上司「うん、痛くない。軽くなってる。」
SEGE「また痛みが強くなるかもしれないので、1回3セットくらいを1日に何回か、やってください。もし途中で痛みが出たら、そこでやめてください。痛いのに無理してやってはいけません。」
まとめです。
腰痛だけでなく、体は痛みが出る動きはしない。痛みが出ないならその動きはしてよい。痛みが出ない動きを繰り返すと痛みは軽減する。
「腰はこったら反らした方がいい」と迷信のように思っているとしったら気を付けてください。反ったほうがよくないこともあります。伸びをしたら背中を痛めたとか。
そうではなく、体は痛みを出すことで、していはいけない動きを知らせてくれます。まったく動けないなら動いてはいけないということです。
とにかく痛みが出ない体制を見つけてじっとしているという治療法もあるくらいです。
逆に痛みがない動きはしても大丈夫です。それが治すためのヒントです。
もし腰痛になったら、そのことを頭に入れて動いたり、痛くない体制で寝たり座ったりしましょう。
おしまい
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