親指を反らすと出る痛みを肋骨をゴリゴリ押して治す【胃からくる手首の痛み】
薦め度☆☆☆☆☆
真剣度☆☆☆☆☆
難易度☆☆☆☆☆
技術度☆☆
解決度☆☆☆☆
対象:職場40代同僚の左手親指
症状:親指を反らして倒すと親指の付け根に激痛が走る
成り行きと見立て:
手首や指、腕をたくさん使ったわけではないそうです。
それは大きなヒントになります。
使い過ぎで痛む場合は原因を突き止めやすいです。
その動きをした筋肉を調べればいいので。
でも今回はそうではないので、ちがった見方をしないといけないかなという見立てが生じました。
結果としてやはりそうでした。
原因を探す
まずは親指に痛みを生んでいる筋肉がどこなのかを確かめました。
親指を反らせると、は肘の下、前腕のつけねが固くなります。
その筋肉ですね。
ためしにそこを指圧すると、激痛がありました。
そしてその時は親指側の痛みは軽減します。つまりこの筋肉が原因の一つです。
指圧したまま親指を動かすと、指圧した部分に激痛が生まれます。
これで親指側の痛みは解放されるはずです。
確かに痛みは軽減しましたが、しばらくするとまた痛みがもどってきます。
ということは根本的な解決にはなりません。
たぶんほかに元となる原因があるはずです。
原因は体幹の他の場所の同じ高さにある場合もある
いつもとは限りませんが、原因が体幹側の同じ側の同じ高さのところにある場合があります。
背中側の時もあれば、胸側の時もあります。
たとえば、左肩が痛い時、背骨の同じ高さの左側に原因があるというようなことです。
今回は、肘以外にいろいろいじって、背中側もさわっても特に反応がなく、肘と同じ高さのお腹側を触ってみました。
すると、左側の肋骨の下の方に触ると激痛がある部分がありました。
ここですね。
ここを押していると、やはり手の親指の痛みはなくなります。
そしてこの肋骨の内側には胃があります。
胃から来ているのでは?とすぐに思いました。
治し方(動画あり)
この肋骨の部分に痛みがあるので、ここの痛みを消していけばいいということです。
ちなみに同僚の彼は胃腸が弱いらしいです。(動画でそう言っています)
当時ストレスのかかる仕事をしていた時期で、おそらくそのストレスが原因だったと思われます。
この手当で一旦直った後、また数日後に重い仕事があって痛みが再発しましたが、その仕事が終わったとたんに痛みがなくなったそうです。
完全に胃から来ていますね。
3つの方法を使いました。
①肋骨をゴリゴリこする
②痛みがある部分をつまんで組織を寄せる
③呼吸に合わせて手当てする
①は単純に筋肉をほぐし、または物質を拡散させ回復反応が進みやすくします。
②は組織を寄せることで回復する反応を起こします。
③は手当は呼吸を合わせることで反応が変わります。
呼吸に合わせた手技
③については今まで投稿してきてませんでした。また、あまり使ってない手技です。
理論のベースとしては、人は息を吸う時は交感神経が優位になり、吐く時は副交感神経が優位になります。
つまり吐く時はリラックスしていて、治療効果が出やすい状態です。
「息を吐く時はリラックス」というのは、人が普通に持っている感覚だから分かりやすいですよね。
それです。
また息を吐く時は体から要らなくなった物質を吐き出す時でもあります。
つまり毒素を排出する機能です。
だから息を吐いている時は、体に要らない物を出していく時なので、手当をするときは息を吐く時にしてあげるとよいです。
息を吐いている時に患部に働きかければ、患部から悪い物がなくなっていく反応を促進します。
そして息を吸う時は、文字通り取り込む働きが強くなります。
新しく入ってきたのものを取り込む時なので、手当の圧をなくし、よいものを取り込みやすくします。
呼吸と手当、反応のメカニズムについては奥が深く、まだまだSEGEは勉強不足です。
でも現時点での自分のレベルでも効果があることは動画をご覧になると分かると思います。
マッサージする時とかにも、深く息をさせながら、それに合わせてやってあげるとかなり違います。
これは誰でもできるのでやってみてください。
では動画をご覧ください。
まとめです。
胃が悪くて全く関係ない場所が痛むことがあります。痛い場所にこだわらず、何が原因か、どこが原因かをよく考えましょう。痛い場所の筋肉をたどることと、痛い場所と同じ高さの場所を調べることも選択肢に入れておきましょう。
おしまい
ご拝読ありがとうございました。