扇風機の首がぐらぐらしながら回るのを直す
薦め度☆☆☆☆
真剣度☆☆☆☆☆
難易度☆☆☆☆
技術度☆☆☆☆
解決度☆☆☆
対象:6年目の扇風機
症状:首が回る時にぐらぐらしながら回る
成り行きと見立て:
奥さんが言うには去年から回り方がおかしくなったそうです。
今年物置から出してきた時に壊れていると言われたのですが、その時点で分解して失敗したら今年の夏は扇風機が1つ足りなくなってしまいます。
今年の夏はぐらぐらをがまんして、役目を果たした秋に修理にチャレンジというわけです。
回り方がぐらぐらすることを我慢すれば、普通に風を送ってくれるので、一応それなりに役目を果たします。
でも回り方がまんべんなくいかないのがちょっとストレスですね。
分解してうまく直るかやってみないと分かりませんが、分解しないと解決しません。
おそらく分解すれば直す手がかりが見つかると思います。
扇風機の分解の仕方
扇風機を分解しようとするといきなり壁にぶつかります。
それは首振りつまみです。
これがあることで後ろ側のカバーがはずれません。
だから抜けばいいのですが、この抜き方が分からないですよね。
そこで挫折する人が何割かいると思います。
首振りつまみの抜き方は3種類
1.ただ思いっきり強く引っこ抜く
2.中にドライバーなどを刺して、刺しながら抜く
3.ネジをゆるめる
1番は「え?!」と思うかもしれませんが、意外とこれが一番多いと感じます。今回の我が家の扇風機はこれでした。
2番は、我が家のもう一つの扇風機がこれでした。その扇風機は20年前のなのでもしかしたら古いタイプに多いのかもしれません。
3番は、つまみの中を見ればネジがあるので分かると思います。ただこういったものはネジをまわす向きが逆の可能性があるので気を付けてください。
1番のタイプの場合、ペンチやプライヤーで抜くことになります。
つまみが傷つかない様にぼくは新聞紙を当ててプライヤーで抜きました。傷つくと汚れの原因になりますので。
テコの原理でやると抜きやすいですよ。
つまみが抜けたらカバーが外れます。うれしい!
原因は?【首振りの仕組み部分を調べる】
カバーをとったらついでにほこりを掃除しておくといいですね。めったに開けませんから。
さて、原因を探っていきます。
首振りの仕組みは下の写真をみてください。
赤いところがつまみが刺さっていた軸。これを上から押すと下の青いところに連動するようになり、首振りが起きます。
なので青い部分に関連するところに原因があるはずです。
この青い部分が折れているなんてことが前にありました。首が完全にぐらぐらで、まったく固定されないという時は、おそらくそういう時です。
でも今回この青い部分は正常に動いています。
何度か扇風機を回して観察していると、原因と思われるところが分かりました!
この部分です。
この部分が動いてしまう状態になっていますが、指でおさえて固定すると首がぐらぐらせずに回ってくれました!
角度を変えてみると、赤丸のところが削れているように見えます。もはや壊れていなかった時の状態を知らないので、何が起きたのか分かりません。
でも直し方はようするにこの部分を固定すればよさそうだということです。
作業
おそらく接着剤だと固定力は弱いでしょう。
かなりガチッと固定しないとすぐまた動いてしまうと予想できます。
なのでぼくは台座のところにビスを打って、物理的に動かないようにするという方針にしました。
ここに小さなビスをうちます。
キリで溝を作りますが、台座が結構固いです。
なのでドリルを使います。穴は浅めにしないと今度はビスがゆるくなるので、ビスを入れやすくする程度、1mm程度の深さにしました。
ビス止め成功。
こうすることで、ビスがストッパーになり、赤い矢印の方へ動かなくなります。
矢印の反対方向(写真の左側)へは、もうこれ以上動かないめいっぱいのところなので、これで完全に動かないことになります。
そして扇風機をまわしてみると・・・大成功です!
じゃっかん首振りがスムーズじゃないところがありますが、普通に左右に振ってくれます。
ぜひ動画をごらんください。
まとめです。
扇風機の首振りの不具合は、まず首振りつまみを分解し、カバーを外してよく観察すれば原因が分かります。原因が分かったら何とか知恵をしぼりましょう。
おしまい
ご拝読ありがとうございました。