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素人が何でも自分で直す・治す記録。日常で壊れる物、痛む体、悪い癖、物も体も心もなおす小ネタから専門的なことまで。直らない時もあるけど。それも含めてぜひご自分の生活に活かしてください。written by SEGE

一気読みした漫画【スラムダンク】 

今週のお題「一気読みした漫画」

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大人になってからはたいがいは漫画は一気読みになっているような。

性格上、最初から読むということはせず、まわりが騒ぎ立てると「これは読んでみたくなってきた」と、後発で読み始め、一気に読んで追いつくという感じ。

 

ただ、終わった漫画を最後まで一気にとなると限られてきます。

 

ネパールのポカラで読んだ「スラムダンク

あれは22歳、ネパールを旅していた時のこと。

 

インド、パキスタン、そしてインドにもどってネパールに入っていた。

 

パキスタンから戻ってくるとインドの西側に位置しているので、北側にかぶさっているネパールにも西側から入国。

 

ネパールの西側の大きな街といえばポカラです。

 

ポカラにはダムがあり、ダムに近い方を「ダムサイド」、湖側を「レイクサイド」とか言う。

 

なんか変な呼び方だなあと思ったものです。

 

ポカラは大きな街なんですが、とてものんびりした自然豊かな街で、時間がゆっくり流れているし、ゲストハウスの窓からは雪を頂いたヒマラヤが見えるんですよ。

 

インドから入った旅人は、みんな言います。

「飯がうめえなあ。」

「街も宿もきれいだなあ。」

「人もとがってないなあ。」

「ビールが簡単に飲めじゃん。」(飲める金はなかったけど)

 

ぼくは旅の終盤にさしかかっていました。初めてのインド、そして流れに任せて行ったパキスタン

 

ネパールに入ったのカトマンズからの日本行きのエアチケットを持っていたからです。

 

かましいインドと16時間のぎゅうぎゅう詰めのジープでの移動が過酷だったパキスタンからポカラ入りしたぼくは、かなりそこで骨を休めていました。

 

ところが街はストによってシャッターが下りている店ばかり。バスも動かない。

 

まあ、いいんですけど、ショッピングしに来たわけでも、買うお金があるわけでもないし。でもトレッキングができないのはちょっと残念。

 

問題はバスが動かないから空港があるカトマンズに行けないということ。

 

さっさと行かないと帰れなくなってしまう。バスが動き始めたらカトマンズに行かなきゃ。

 

ストが終わればバスが動く。バスが動けばポカラを出られる。つまり、シャッターの開いたポカラにはお目にかかれない。

 

でもどうあがいてもしかたないので、「これも神様のお導きだわな。ポカラでのんびりしろってことか。」と思い、のんびりを決めこんだ。

ネパールには日本食屋がある

インドとの食事事情の大きな違いはただ飯がうまいということだけではなく、ネパールには日本食屋さんがあるということ。

 

かつ丼」とかあるし。「しょうが焼き」もあるし。「みそ汁」もあるし。

 

ぼくはピンときた日本食屋を見つけて毎日昼飯を食いに行った。

 

あれはダムサイドだったかな。

 

4つ足の動物がうろうろしている街中を歩いて、時々通り雨のような雨をくぐって毎日昼飯を食いに行った。

 

なぜそのお店がよかったのかというと、そのお店には、日本の漫画がたくさんあるのです。

 

そしてぼくの目にとまったのが、「スラムダンク」。

 

いや、読んだことあるし。小学生のころから根っからのジャンプっ子だったから、毎週の連載でリアルタイムに全て読んでた。

 

だけど、なんでだろう、「スラムダンク」が読みたくなった。

 

「よし。決めた。ポカラにいる間に全部読もう。」

 

ノルマができると人間はあとは突き進むのみ。

 

だからぼくは食べに行くためというより、漫画を読むために毎日通い詰めた。

 

スラムダンクの名シーンが2つある。No.1は「左手は添えるだけ」

連載で読んでいた時から5年以上はたっていたのですが、「そうそう!そうだった!」と色あせるどころか、感動しまくり。

 

スラムダンクって、絵がめっちゃかっこいいというか、1巻の時の桜木くんと最終刊に近づくにつれてかっこよくなっていく桜木くんと、全然違いますよね。

 

たいがいの漫画はそうだと思うんですが、どんどんかっこよくなっていきますよね。

 

北斗の拳もそうでしたね。両さんなんて1巻とか見ると「え!?両さん?」と思います。

 

スラムダンクもそうです。それに絵のタッチだけでなくファッション的にも今見ても色あせないなと思いいます。井上さんのセンスってすごいなあと思いました。

 

そしてポカラで読んでから20年たった今、ぼくの脳裏に残っているシーンが2つあります。

 

1つは、初めて読んだ時からずっと残っている、安西先生の「っし」とガッツポーズするシーン。

 

前後は覚えてません。でも、安西先生の体格と、寡黙な性格からはギャップのあるそのガッツポーズがめっちゃしびれます。

 

もう一つは、ぼくがナンバー1だと思っているシーンです。

 

「左手は添えるだけ」

 

流川から桜木にパス!

 

そして桜木はなんと右45度にいる!

 

そしてシュートが決まる!

 

右45度でのシュート練習が実る!

 

流川からのパスっていうのが、心をえぐる!!

 

まだ読んでない人、ぜひ、「左手は添えるだけ」を味わってください。

読み切り、無事ポカラを出発しカトマンズへ 

無事ぼくはスラムダンクを読み切り、そしてぼくはストが明けたポカラからバスに乗ってカトマンズに向かうことができました。

 

しかし、カトマンズに着いた翌朝大変なことが。

 

国王が暗殺されてしまうのです。漫画じゃないですよ。本当の話です。

 

暴動は起きるし、国民は喪に服すためにしばらく街のシャッターが下りてしまいました。

 

またかい!!

 

おしまい

 

written by SEGE