「もしもの備え」は十分ですか?
関連記事:台風の浸水は床下換気口を一時的に塞ぐ【床下の電線を違う場所に配置する】②
床下換気口を塞ごう
結論から言うと、浸水対策のために、床下換気口を塞ごうということです。
昔はそもそも今みたいに基礎の壁がなくて柱がむき出しなのが多いだろうし、壁があっても格子になっている長方形の口が開いているのはけっこう見たことがあると思います。縁の下のことですね。
床下換気口についてよくわからない人は、こちらなどを参考にするとよいと思います。→https://izilook.com/6525
我が家の場合は、ここです。この黒い部分の下のコンクリートのところを基礎といいます。
この黒い傘の向こうは空洞になっているんですよ。
これは基礎の反対側から撮った写真です。家の中から床下に潜ってとりました。そこまでする理由は、あとで説明します。
床と下の基礎の間には、網目用のゴムパッキンがあって、網目の穴から通気がされる仕組みです。コンクリートと木の間にすき間がありますね。
もちろん等間隔で柱があります。ないと潰れます。
つまり、水がここまで来た場合、当然水がここから入ることになります。
「床下ぎりぎりでセーフ!」と思いきや、基礎の中に水が入ってしまった。
とか、
床上の防水をしたのに、結局基礎の方から入り込んで家の中から浸水してきた。なんてことになるかもしれません。
仮に入ってしまっても基礎だけなら後でしっかり掃除して乾燥させればよいという考えもあります。
でもぼくはここを防いでおけば、後処理が楽なんじゃないかと考えたわけです。しかもうまく床上まで防水できれば、大成功ですよね。
いつもふさいでいるのはNG
ただ問題が2つあります。
①いつも塞いでしまうと床下の通気が悪くなり、湿度が高くなり、カビの発生もあったりで木が傷む。
②普段、家の周りに物を置いておくとそこの処置が大変。例えば壁際に大きな物置とかがあると、台風が来るたびにどかして、処置して戻す、という作業がとても大変です。
一時的にふさぎましょう
①一時的に台風直前に塞ぐ
したがって、一時的に台風直前に塞ぐということを考えます。
【必要なもの】
・防水テープ
・長い木の棒(20mm×40mm×2000mm)
長い木はホームセンターで一番安いのを購入。何のためかというと、黒い傘の部分にはめるためです。家の外周が30mくらいなので、30mに足りるように12本購入してます。
傘のうちのりの幅は20mmなので、40mmの幅の木を20mmにカットしてもらうと24本分になり、40m分は確保。
20mmカットはホームセンター難しいようで、カットするときに3mmくらいはけずれてなくなるのと、木がまっすぐではないので、ものによっては幅が10mmくらいになってしまったのもありました。
でも、そこは正確さは必要ないと思ってます。ようするに傘の部分にはめて、テープだけで防水する弱さを補うためなので。
台風がきたら、これの木を床下換気口の黒い傘すべてにはめて、その上から防水テープを貼っていく、という算段です。
残念ながら台風がまだ来ていないので、完成図を見せることはできませんし、これが成功するかも実際になってみないと正直わかりません。
台風きてほしくないし、来てもらったらどうなるか楽しみという変な気持ちです。
部分的にふさぎましょう
②部分的ならあらかじめ塞いでおく
こちらの方が複雑です。いざ来た時にすぐに対処できないとなると、あらかじめここを塞いでおくということを考えました。
家の外周でいつも物が置かれているところはここ。
この物置が邪魔。ここ以外は小物なので、その都度どかせば問題ない。
いったん今回だけは物置をどかして防水しておきます。でも、外からだけだと劣化して水が入ってきそうなので、基礎の内側から根本的に塞ぐことを考えました。
ふさぎ方
①床下に潜り、内側から発泡ウレタンを充填する
②外側からも防水処置する
必要な物
・発泡ウレタン
・防水テープ
・発泡スチロール
・防水両面テープ
発泡ウレタン、初めて使うのでどきどきします。ホームセンターで購入。すでに固形になっているのではなく、吹き付けて使う断熱材です。これです。
先日、テレビで小島よしおさんが無人島から脱出する船作りに使っていました。何倍にも膨らみ、固まります。
作業
では、潜ります。狭いけど入れます。腰痛の人はやめたほうがいいですよ。出られなくなります。楽しい!電線の配線とか、勉強になる。
道具一式。プレートなどに乗せていくとよいでしょう。
コンクリートと木の間の換気口にウレタンを充填します。
後日、別の作業の必要があり、あとライトを床下に置き忘れてしまったのをとるために、もう一度潜りました!
そして外側です。
物置の中の物をすべて出し、物置をどかしました。
そしてウレタンがはみ出していたのをカッターで切り取ったあと、発泡スチロールを黒い傘のところにはめ込みます。
水色のが発泡スチロールです。その上から今度は黒い両面の防水テープでふさいでいきます。ここはもう二度と手を入れないつもりで念入りにしておきます。
この上からプロテクトテープを貼るので、接着面をきれいにしておきます。
プロテクトテープを貼りますが、接着面がコンクリで粗いので、一枚だと不安。上半分下半分の2枚張っていきます。
作業完了!
あとは物置をもとに戻しておしまい。もし台風がきたら、ほかの部分を一時的に塞ぐ処置をします。
ちょっと長くてマニアックな話になりましたが、単純に「やってみたい」という気持ちが強いだけなところもあります。
まとめです。
浸水対策では、床下換気口を一時的に塞ぐ。部分的にあらかじめ塞ぐ。
おしまい
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ご拝読ありがとうございました。