今週のお題「肉」
空港降りたらインドはカレーの匂い、日本は醤油、モンゴルは?
いや、もうこれってお題から答えわかっちゃう感じですかね。
ぼくはインドに行ったことがあるんですが、朝昼晩すべてカレーを毎日のように食べていました。
インドがカレーの匂いがするというのは、確かにそうですね。空港降りたらというのは極端かもしれませんが、街中がカレーの匂いです。正確にはマサラの匂いですかね。
日本はというと日本人は気づくことができませんが、外国人がくると醤油の匂いがすると聞いたことがあります。
となるとインド人はカレーの匂いがすることに、きっと気づいていないのでしょう。
この辺の話は有名ですよね。
ではモンゴルは?
これはもう15年以上前のことなので、今は事情は違うかもしれません。でも、場所によっては「そうそう、その匂いがする!」と思うことはあるでしょう。
ぼくはその時、モンゴルへは飛行機では行っていないので空港に降りたらということはわかりません。
ぼくは中国からシベリア鉄道の支線で国境を越えて入っていきました。
首都ウランバートルで日本人宿に泊まり、そこでゲルツアーに参加して乗り合いのロシアンジープでモンゴル各地のゲルに泊まりながら移動しました。
その時点では匂いということはあまり気づきませんでした。
そもそも人口密度が少ないので、匂いが国土を覆うほどになるなんてことはないですよね。
あっても首都のウランバートルだけでしょうか。
それはウランバートルの市場に行った時のことでした。
「なんだか羊とかヤギの匂いがするなあ。」
と思ったのですが、見渡してもどこにも羊もヤギもいないんですよ。
いったいどこから匂いが出てきてたと思いますか?
公衆トイレです。
「げっ。」
そうです。モンゴル人は羊やヤギ肉ばかり食べるので、人間から出る物からもその匂いが発生しているんです。
信じられませんが、実際にぼくはにおいをかいだのでまちがいありません。
その時から気づいたのが、やはりモンゴルは羊やヤギの匂いがするということでした。
考えてみれば彼らが食べる肉と言えば羊やヤギです。
ゲルの人たちは肉は貴重なのでそう頻繁に食べませんが、首都のレストランでは当たり前のように出てきます。
それと、羊やヤギの乳も主食として食べます。基本的にモンゴル人は乳製品が主食です。
乳製品だけで過ごす人もいると聞いたほどです。チーズばっかり食べてます。でも、チーズのバリエーションがすさまじく、見たこともないチーズとたくさん出会いました。
特に、堅くてかみ砕けないチーズとか、あまりにもすっぱくて食べられないチーズとか。
においの話でしたが、牛乳とはやはり匂いが違います。
肉だけでなく、乳製品のにおいも含まっているかもしれませんが、あの公衆トイレのまわりに漂っていたにおいはやっぱり肉のにおいです。
どこの公衆トイレからもにおいました。
モンゴルのトイレ事情
世界のトイレ事情でワーストに上がってくるのはロシアか中国といったところでしょう。
モンゴルはというと、そもそもトイレがあるということの方が実はめずらしいです。
そして汚さよりも、設備の乏しさというか、恥ずかしさが問題です。
草原に出れば(ウランバートルから草原に出るのに、車で数分です)、もうトイレはありません。
町にたどり着けば食堂にあったりします。
でも、屋外にあるし、当然水洗ではなく、ただ穴が掘ってあるまわりに電話ボックスのように板で囲われているというものです。
穴がほってあるというのは、ボットントイレともちがいますよ。バキュームカーで吸い取るなんてインフラないですから。穴にただして、たまると埋めて場所をかえるだけです。
中に入ると板の隙間から外の光が入ってきて、外の景色が見えます。
写真は全て草原の町にあるトイレです。
そしてゲルに住んでいる人たちは、トイレなどないです。
ゲルのまわりのその辺で男女問わずします。ここでは排泄に関しては人間と動物も同じです。
なんと飼っている犬はその飼い主のうんちを食べますよ!
でも、ぼくがしたときは、食べに来ませんでした。なにか違うんでしょうね。やはり。
草原で用を足すのはなんともこそばゆいというか、風通しがよいというか。
もちろん草原では肉のにおいなどしません。
最後に。モンゴルでかなえたかった2つの夢。
1 モンゴルの大草原で馬に乗りまくる
2 モンゴルの大草原で素っ裸になる
かなえた証拠として写真をのせておきます。
おしまい
written by SEGE