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素人が何でも自分で直す・治す記録。日常で壊れる物、痛む体、悪い癖、物も体も心もなおす小ネタから専門的なことまで。直らない時もあるけど。それも含めてぜひご自分の生活に活かしてください。written by SEGE

家を建てる時やリフォーム時にしておいてよかったこと

今週のお題「人生で一番高い買い物」

家を建てる時やリフォーム時にしておいてよかったこと

ぼくは中古の戸建てを数年前に購入しました。

 

やはり家を買うというのが一番高い買い物ですよね。多くの人がそうだと思います。

 

ずっと賃貸でいけばそうなりませんが、家賃にかける金額を通算していけば、やはり住まいにかける金額は人生で一番多いんじゃないでしょうか。

 

ぼくは中古の戸建てなので家を建てたわけではありませんが、内装や床、水場などをリフォームしています。

 

戸建ての購入費にリフォーム代が加わるので、さらに高くつきます。

 

もちろんそれも計算をしたうえで購入に踏み切りました。数十年先までのお金の動きをふまえた上で予算を決めることがまず大切ですよね。

 

今回は自分がリフォームした時の経験や、兄が家を建てた時の経験をもとにお伝えしていきます。

家を建てる時やリフォーム時にしておいてよかったこと

それはズバリ、毎日工事現場を見に行くことです。

 

これ、めちゃくちゃ大事です。

事例1 天井の高さが違う

兄の家は実家を建て替えたので新築なのですが、なんと建てあがった後に2階の天井の高さが50cm低いことが分かりました。

 

最悪ですよね。

 

訴えたらどう?という声も聞こえてきますし、ぼくらもそう思いましたが、なんとそうはいきませんでした。

 

選択肢としては3つあります。

1.柱を継ぎ足す

2.訴えて損害賠償を請求する

3.どちらもあきらめる

 

まずそこに住む人の感情的なとらえ方としても、短い柱に継ぎ足して屋根を高くするというのは不安です。

 

継ぎ足すという施工は地震とかを想定すると本当に耐えられるのか不安ですよね。

 

また、そういった工事の前例がないので成功するかもわかりません。

 

そこで我々として2を選ぶことになります。

 

しかし、工務店は謝罪こそすれ対応はかなり強気でした。

 

というのも、「わたしたちにその工事をやらせてください」と言ってきたんです。「うまくいくから」と証しのしようのないことを言ってきました。

 

前例がない工事ということは、失敗例もないので判断基準がないのです。我々が根も葉もないことだと反論するもの難しいのです。

 

また、そのように提案してきた理由にはさらに奥があります。

 

どういうことなのかというと、あちらは工事をする意思を表明することで対応しようとしている事実を作ります。

 

ぼくらは工事をしてほしくないわけですから、工事は受け入れがたいんです。

 

結果として善処しようとした工務店の対応を「我々が断った」ということになります。

 

さらに「時間がかかってもいいんですか?」とおどしに近いことをしてきました。

 

裏を返せば泣き寝入りをしてくれということになります。

 

こちらはそれまでにもいくつも施工の問題点を見つけていて、工期が随分と延びていたのです。

 

兄夫婦や、下の階に住む年老いた母親はすでに疲れ切っており、もうこれ以上工期を延ばしてほしくない状況でもあったんです。

 

そういった足元を見た工務店の強気な態度は正直許せません。

 

結果として、工期が延びたことに対していくらかの補償はしてもらいましたが、天井が低いこと自体に対しては損害賠償を求めることができず、こちらはあきらめたことになります。

事例2 仕事終わりに窓を閉めてくれない

これはぼくの中古の家の話ですが、ぼくはほぼ毎日仕事が終わると自分の家を見に行っていました。

 

兄の家の件もあったので、仕事の後へとへとになりながらも一生のことだと思って頑張って行っていました。

 

夜になってしまうので、スマホのライトで照らしながら家の中を毎日くまなく見るわけです。

 

すると、新しく張り直した壁紙に、何か物がぶつかったのか、もう傷がついていることもあります。

 

また蛇口のレバーの位置を、お湯と水の真ん中の位置を中心にしてほしいのに、変な位置になっていたり。

 

キッチンやトイレの壁の隅にすき間があって、コーキング(シーリング)してくれてなかったり。

 

いろいろなことがあるわけです。

 

ぼくが驚いたのは、2階の窓を全開にして開けて職人さんが帰ってしまっているときがったことです。

 

「雨降ったらどうすんじゃい!」

 

即行でリフォーム会社に電話して、翌日職人さんに注意してもらいました。

事例3 断熱材などの打ち付けを適当にしている

これは兄の家の件です。家の中の壁には断熱材が入っています。綿みたいなものを板などに打ち付けていくのですが、その打ち付ける釘とか、ホッチキスのようなものとか、その打つ間隔には基準があって決まっています。

 

でも時々見に行くと、適当に打っていることがあります。適当すぎて、まっすぐ入っていなくて断熱材をちゃんと固定していない部分があることもありました。

 

打ち付ける間隔も広すぎているところもありました。

 

これも兄が工務店にクレームとしてあげていました。

 

一旦壁をふさいでしまったらもうそんなことは分かりません。

 

見なければいいとも言えそうですが、そういう適当なやりかたを許していると、ほかにもそういうモチベーションで仕事をされてしまいます。

事例4 エアコンのダクトの穴の位置が変わっている

これは中古のぼくの家の方です。

 

中古なので、すでにエアコンが取り付けてあったところに、壁紙も張替え、エアコンも取り換えるというリフォームです。

 

すると何のお知らせもなく、以前のエアコンの管が壁に刺さっていた穴の位置がほかの位置になり、エアコンの取り付け位置も前とは違っていました。

 

それの何が不都合かというと、エアコン下にある窓の枠につけるカーテンレールが、想定したものをつけると新しいエアコンにぶつかってしまうことになってしまったのです。

 

リフォーム会社に聞くと、

「あの位置にエアコンをつけると斜めの天井の部分と近くなりすぎてしまうんです。」

という答えでした。

 

その理由はまっとうだとしても、位置を変えることはやはり先に言ってほしいところです。

大工さんへの声かけや飲み物を出してあげることも大切

ということで、工事中に起きたいろいろなことの一部をお伝えしました。

 

しかし、ぼくは大工さんを敵とみなさないということも大事だと思います。

 

それは、いいたいことを言わないとか、大工さんの仕事を手放しで信用するということではありません。

 

大工さんたちも人間です。いろいろな人たちがいます。こちらが敵とみなしてしまったら、大工さんたちはそれを感じ取っていい仕事をしてくれないでしょう。

 

「プロなんだからやって当然だろ。」

 

というのも正論です。でも大工さんたちの仕事は決して楽ではありません。

 

大手の傘下にいる下請けの工務店の方々は、時代の流れにのまれて安いお金で働かなくてはならない人たちも多いです。

 

そういう方々が、いつも全員がよい仕事ができるかというと、そういう保証はどこにもありません。

 

本当はみなさんちゃんとした腕をもっているはずです。でも、それをいつも発揮してくれるかどうかは対応しだいとも言えます。

 

対応を間違え、工事がうまくいかず、結果として、はねかえってくるのはそこに住むぼくらの生活です。

 

なので、大工さんたちがしっかり仕事をしてくれるようにちゃんと関わりを持つことが大事です。

 

毎日のように見に行くことで緊張感が生まれます。毎日じゃなくても時々行けば「いつくるかわからない」と思ってもらえます。

 

また、何かあったら遠慮なく要望を伝えていいですし、工務店の取り仕切っている人に困ったことなどを伝えておけば、さらに緊張感がうまれます。

 

取り仕切っている人も毎日現場に行けるわけでもないですし、会社の評判を落としたくないですので、普通は丁寧に聴いてくれるものです。

 

また、現場に行くとき、何か飲み物とかお菓子でも差し上げましょう。夏の現場なんて本当に大変です。冷たいアイスとか飲み物とか喜ばれるのではないでしょうか。

 

家を建てるという、ぼくらではできない仕事をして下さるのですから、最低限のリスペクトはあるべきだと思います。

 

たとえ建前で差し上げたとしても、気遣ってくれていると受け取ってもらえると思います。

 

ぼくは普段は夜しか見に行けなくても、時々まだ職人さんが仕事をしている時間に顔を出して、「何人いますか?」「コーヒーでいいですか?」とか「砂糖入りですか?」とか聞いて缶コーヒーを置いていくなんてこともしていました。

 

ぼく自身工事現場で働いていたこともあり、そうした職人さんたち側の人であったこともあるというのも大きなアドバンテージではあるなと思っています。

 

相手は人間だということ、関わらずに完璧な仕事を求めるのは難しいということ、取り返しのつかないミスがあったら、結局自分に跳ね返ってくるということを忘れないでいたいものです。

 

お家建てる時、リフォームする時、なるべく現場に顔を出しに行きましょう。

 

おしまい

 

written by SEGE