今週のお題「自分にご褒美あげましょう」
風の谷のナウシカ全7巻セットは読んだ方がいい
もうすぐ誕生日なんです。うちの兄弟は40代になっても誕生日はプレゼントをしあっています。
でももはや毎年何がほしいかあまり思いつかないんですけど、今年はありました!「風の谷のナウシカ全巻」!映画のナウシカはほんの序章ですよ!
確か数か月前にコロナ禍と関連して新聞か何かでナウシカのマンガ版について書かれていたのを読んで、「もう一回読みたい!」と思ったのです。
姉が11月誕生日だったので、その流れで姉に何が欲しいか聞かれて即答で「ナウシカ全巻!」と答えました。
誕生日まだなんですけどもうついちゃってうれしい感じです。
風の谷のナウシカの舞台
さて、風の谷のナウシカはアニメ映画が有名ですが、本当は原作のマンガが7巻まであります。映画になっている部分はほんの一部なんです。
ぼくが全巻を読んだのは約20年前のパキスタンを旅していた時です。パキスタンのギルギッドという町にある日本人宿に全巻そろっていました。
ギルギットはイスラマバードからカラコルム山脈へ向かって北上した、山脈の中腹にある途中の麓町のようなところです。ギルギットまで車で15時間です。
このギルギットからカラコルムハイウェイでさらに数時間北上していくとフンザという山中の村に着きます。
ギルギッドの日本人宿から見えた子供たち
そのフンザがナウシカの風の谷の舞台となった場所の一つだと言われています。そうした場所はぼくが聞いた限りではオーストラリアにもあると言われています。
そもそもインドからパキスタンに来たのはそのフンザに行きたいと思ったからです。インドに帰ってくるパキ帰りの旅人が口をそろえて「フンザはやばい。行った方がいい。」と言っていたので、予定にはないパキスタンに来たのでした。
「おい、SEGE。ナウシカ読んだことある?本当は7巻まであるんだよ。絶対読んだ方がいいよ。ないの?ギルギッドの日本人宿にあるからそこで読んでからフンザ行った方がいいよ。絶対読んだ方がいい。めちゃくちゃ深い。泣けるから。」
とパキ帰りの旅人に言われたものです。
そして泊まりました。
ありました。
全巻読みました。
泣きました。
そしてフンザに行きました。
フンザは本当に風の谷のような場所です。インダス川の支流が流れ、その川沿いや道沿い、山肌にポプラの木がいくつも生えている。ぼくははじめてポプラの木を知った。すっとして気持ちよい。
そして谷を鳥たちが渦を巻いたりしながら飛び回る。その光景がまるでメーヴェのよう。
水は山の雪解け水が民家の間の人口の水路を流れ落ちてきて、その水はにごっているけど飲める。汚いにごりではない。自然のエキス満載の、少し緑がかった感じ。トイレのレバーをひねればその水が洗い流していく。
夜は、吐き気をもよおすほどの星数の夜空。星が見えすぎると吐き気が出てくるとは知らなかった。数年後モンゴルに行ったけど、モンゴルの星空よりもフンザの星空の方がすごい。
フンザとはそんな場所です。そこがナウシカの舞台になったと聞くとうなずけます。舞台となったというのはもしかしたら人を呼ぶために誰かが流した嘘かもしないけど、実際素晴らしい場所なんです。
インダス川の支流が流れています
レディフィンガーという山が真ん中にちょこっととんがって見えます。さらに奥にK2があるそうです。
フンザ村の風景
風の谷のナウシカはどんな話か
ナウシカは映画のあとまだまだ続きます。20年前の記憶でここに書くわけにはいかないので、読んだ後また投稿したいと思います。
ただ、映画からは想像もつかないくらい壮大で深い話になっていきます。テーマはアニメからも分かる通り、いきすぎた科学文明がもたらす自然破壊、崩れた生命倫理、環境問題などが思い浮かぶでしょう。
読み進めると想像と破壊を繰り返す人類をつかさどる影の存在がいるような設定があります。ぼくはマトリックスを想起しました。
宮崎駿さんが1982年当時、テーマはもちろん素晴らしいですが、あのようなストーリー展開を描けたことが衝撃です。
ぜひみなさんも読んでみてください。
ぼくも早く読まなきゃ。
おしまい
written by SEGE