自分でなおす!物も体も心も!

素人が何でも自分で直す・治す記録。日常で壊れる物、痛む体、悪い癖、物も体も心もなおす小ネタから専門的なことまで。直らない時もあるけど。それも含めてぜひご自分の生活に活かしてください。written by SEGE

君は妄想キャンパーを知っているか

今週のお題「キャンプ」

 

君は妄想キャンパーを知っているか

キャンプ、流行っていますね。

 

コロナが拍車をかけましたよね。

 

ぼくはその少し前から家族で毎年キャンプに行くようになっていたので、予約がとりにくくなったのをリアルに感じています。

 

ちょっと迷惑です。

 

でもそのおかげでいろいろなキャンプ場に行くことになり、逆にそれもいいかなと感じていますが。

キャンプをしたいけどまず何からはじめればいいのだろう

10年くらい前までは「キャンプしたいなあ。でもキャンプってどうすればいいの?」とおどおどとしていたんですよ。

 

ある時キャンプの先を走る友達に、

 

「SEGEくん毎年少しずつ道具増やして行ったらええよ。」

 

と言われて道は遠そうだけどそれはいい手だなと思って意識していったと思います。

 

でもぼくの場合はBBQをたまにしていたので、そのせいもあってアウトドアの道具はどんどんそろっていきました。

 

コンロもあれば、テーブルも椅子もクーラーボックスもある。

 

さらにタープもあったので、あとは泊まるテントさえあればキャンプを始められちゃうという状況になりましたね。

 

なのでBBQをしている人はわりと簡単にキャンプができます。しかも外で調理することにもなれているし。

 

ただ、テントをどんなテントにしたらよいかというのは悩むところですよね。

 

いろいろある中で何を選ぶのがいいのかよく分からないじゃないですか。

 

運のいいことにぼくにはキャンパーと呼ばれる友達がいたので、自分でキャンプはせずとも、キャンプに連れて行ってもらうというチャンスがありました。

 

その時にあったテントが気に入ったのでそれを買ったんですよ。

 

だれかが使っていると安心ですよね。ぼくが買ったのはスノーピークのアメニティドームです。

f:id:SEGE:20220915202333j:image

テントは張り方を覚えてから本番へ

これですよ。ぼくが一番気を付けていたのは。

 

テントを買ったはいいけど、いざ設営しようと思ったらうまくできない。

 

これ最悪です。

 

特に夏の暑い日にすばやくテントを張れないとかなりしんどいです。熱中症になるかもしれません。

 

自分一人だけならいいけど家族もうんざりして一気に雰囲気悪くなりそうです。

 

そういう人、見たことあります。夫婦喧嘩がはじまって、途中であきらめて車にこもっていた人とか。

 

もう何しに来ているのか分からないですよね。

 

それと周りからも冷たい目線が飛んできます。そういうまわりの目も自分だけじゃなくて家族も感じるのでよくないです。

 

または、「家族を気遣って川遊びに行かせている間、一人で設営を頑張ろう。」

 

なんてことしていると、一人で設営するのになれてないと大変なので自分がへばってしまいます。

 

だからテントはまず張り方を身につけてから本番をするのが絶対条件だとぼくは思っています。

 

そのためにぼくはちゃんと予習していきました。

 

家でもやってみたし、旅行に行ったついでに日帰りのキャンプ場で昼寝がてら広げてみたり。

 

奥さんも一緒に楽しんでやってくれたし、そういう経験をふまえての本番はかなりみんな安心して臨めましたね。

家族が安心できることが大切

単なる旅行でもそうですけど、旅行に出ると喧嘩がはじまるというパターンて多くないですか?

 

ぼくの親はよく車運転しながらけんかしていて、すぐに空気が悪くなっていました。

 

ぼくはそういうのは自分はないようにしようと、意地でもそういう家庭は築かないようにしようと生きてきました。

 

そうなっていないことはまずは奥さんに感謝ですが。

 

キャンプもそうです。

 

みんながいい空気で過ごせるということがすごく大事だと思っているので、テントをちゃんと張れるということはそのためにすごい重要なポイントですね。

 

テントだけじゃなく、タープもうまく張りたいところですよね。

 

うまくというのは、上手じゃなくてもいいんですけど危険が伴わない程度、まわりが不安に思わない程度にできるということです。

 

下手くそで時間がかかったり、何度もやり直したり、設営した後に倒れたりつぶれたりしたら、自分たちも、まわりのキャンプしている人達も穏やかではなくなります。

 

そんな空気でキャンプしていても喧嘩も起きるかもしれないし、楽しめなくなってしまいます。

 

そうならないためにも予習をしてスムーズにキャンプできるようにしておきましょう。

 

あとキャンプ場選びも大事ですよね。初心者はなるべく快適なところを選ぶのがいいです。

 

特にお風呂やトイレが快適なところ。あと、子供が遊べる環境なのか。電源があるか。などなど。

 

なれてないうちは奥さん(女性)子供のことを考えるのが大事だと思っています。

妄想キャンパーとは

さて、そんな感じで毎年2回くらいはキャンプに行くようになり、ランタンとか床に敷くマットとか、小道具も徐々に増えて行きました。

 

経験値が増えると設営もうまくなっていきます。

 

キャンプの話とかも職場でも時々話題に挙がるんですよ。

 

どこに行ったとか、どこがいいとか、予約とれなくない?とか、行ったことないから連れて行ってとか。

 

それでコロナになって飲み会ができなかった去年、仲良しの先輩と飲みたいがために、キャンプに行って外で飲むのはいいよね?ということになったんです。

 

7つ上のその先輩もキャンプ好きで、時々キャンプの話になると、

 

「道志によく行ったよ。」

とか

奥多摩も行ったよ。」

 

とかよく聞いていたんですが、もうお子さんが大きくなっていてすっかりキャンプには行っていなかったそうなんですね。

 

それでいざキャンプに誘うとなって分かったのが、先輩は泊まりではなく、デイキャンプにはよく行っていたということ。

 

「じゃあ、テントや道具は基本的にぼくがもっていきますよ。」

 

ということになり、テント、タープ、コンロ、テーブルといった、必須アイテムはぼくが持っていきました。

 

キャンプ場は、初めて行く群馬の「ふきわれ」というところ。

f:id:SEGE:20220915202400j:image

川があるから子供連れて行くのにいいかもしれず、下見になるかなと思ってそこにしました。

 

行ってみると、川が浅く広く、すごく子供が遊びやすい感じでいいところでした。

 

お風呂はありませんが、トイレがきれいです。

 

屋外からドア開けるといきなりトイレではなく、普通の公衆トイレのように、小屋の中にいくつもトイレがあるタイプです。

 

さて、いざテント設営です。

 

ぼくはまずテントとタープの位置関係を考えながら先輩の手伝いを得ながら設営していきます。

 

テーブルも椅子も、コンロも全部置いてみて、

 

「かんぱーい!」

 

いや、まじいいですよねえ。

 

「ねえ、こういうの持ってきたんだけど。」

 

すると先輩の手には「溶岩プレート」が。

 

「なんスカそれ?まじすか?こないだテレビで見た。煙があまり出ないんだっけ?」

 

「これで焼くと肉がうまいんじゃ。」

 

「めっちゃやばいの持ってますね。」

 

「ほら。これもどう?」

 

今度はランタン。それも5種類くらいある。

 

「これ、オイルでつくやつ。」

 

「めっちゃかっこいいっすね。」

 

「あとこれもあるよ。」

 

「ナタ?!」

 

「そう。」

 

「薪割るの?いや、薪はもうだいたい割られてるから・・・」

 

「つい買っちゃうんだよね。」

 

「え?でも最近はキャンプしてないんでしょ?」

 

「全然してない。」

 

先輩が持ってきたものは、一度も使っていないものなのです。だってキャンプに行ってないのだから。

 

「ぼくよりも道具いっぱい持ってるじゃないですか。しかも床に敷くマットもあるの?」

(このころまだぼくはマットを持っていない。)

 

「うん。実は、テントも買った。」

 

「なんで?!だってキャンプしてないんだよね。」

 

「そう。おれ妄想キャンパーだから。」

 

「も、もーそーキャンパー?」

 

「妄想が膨らんで、買っちゃうんだよね。だからおれの中ではもうここにあるのを何度も使ってる。妄想の中で。」

 

「まじすか。」

 

ぼくは少し悲しくなった。

 

そしてキャンプに連れてきてよかったと心底思った。妄想ではなく、少しでも実際にその道具を使う機会を作ってあげられたのだから。

 

そして今年。

 

去年の驚異の妄想キャンパーとの出会いに悲しさを感じ、今年も先輩を誘ってみた。

 

ところが先輩の都合と合わず、夏休みに一緒にキャンプに行けなかった。

 

「ねえ、今年も行きましょうよ。」

 

「いやごめん。今年はちょっといけなくなっちゃって。」

 

「ああ、残念です。」

 

「あの毎年恒例のやつ(二人でのキャンプ)だよね。」

 

「いや、毎年じゃないです。まだ去年の1回しか行ってないじゃないですか。」

 

「いや、あれは毎年恒例でしょ。おれの中では毎年行ってることになってるから。」

 

先輩の中では、ぼくとのキャンプも何度も妄想の中で繰り広げられているようでした。

 

おしまい

 

written by SEGE