一生使える日常的なナイフ「肥後ナイフ(肥後守)」を35年以上使ってる
一生モノとして名を連ねやすいのは楽器でしょうか。
ぼくはギター弾きなのでギターは当然一生モノですが、よくよく考えてみるとそれ以上に長く持っている物がありました。
「肥後ナイフ」です。正しくは「肥後守(ひごのかみ)」と言うそうです。
肥後ナイフはぼくの通っていた小学校で配布されたものです。なので35年以上持っています。
ギターは20数年なので、それよりも圧倒的に長いです。
まあ、使用頻度で言えばギターの方がもちろん高いですが。
でもその肥後ナイフは確かに「これは一生使える物です」と言われて配られたと思いますし、研いで使えば本当に使いつづけられます。
実際に研いで使っています。
包丁と一緒ですね。
要するに本物の刃物というのは一生モノになりやすいです。
カッターと違うのは、刃がカッターのように薄くないので、刃がたわむことはないです。
カッターはたわんで危ない時がありますよね?そういうことは起きません。
なのでカッターは平面を切るのに適していますが、何かを削るのには適していません。
でもそもそも日常で何かを削るという作業が減ってきているので、需要が減ってきているとは思います。
ただし、肥後ナイフは刃が使い捨てではないので、カッターのように刃を買い換えることはありません。
1本あれば、それ以上の出費はありません。
削るだけでなく、カッターのように紙を切ることも当然できます。
さて、ぼくの通った小学校では、小学校低学年で鉛筆をナイフで削るという教育をしていました。
クラスで鉛筆削り方コンテストみたいのをして、ぼくは2位になった記憶があります。
ナイフなんて危なくないの?
と思う方も多いでしょうが大丈夫です。
もちろん危ないものでもありますが、低学年の子でもふざけて使わず、慎重に扱えばちゃんと鉛筆を削れます。
多少の怪我もあったかと思いますが、大きなことは起きませんでした。
人間の本来の能力からすると、刃物は小学生でも使えます。
それを使うことで手先が器用になり、また集中力も養われますし、その後、刃物で怪我をしにくくなります。
教育的な意義は大いにあると今でもぼくは思っています。
ただ、今の時代では難しいでしょうか。
誰かを傷つける可能性とか考えると、もう看過できないという親が多いかなと。
当時、普通に筆箱に入れて毎日登下校していたので、それも今では無理かもしれません。
(日常的につかうハサミやナイフは銃刀法違反になりません。肥後ナイフも。)
今、その小学校ではどうしているのでしょうか。
ご家庭で扱わせるというのも、すごくいい能力開発になると思いますよ。
手先が器用になるということは、脳の開発にもいいですから。
また、彫刻刀は小学校の4年生くらいで扱うと思います。
現在でも刃物が必ずNGというわけではありません。
危ない物を使わせるからこそ、危ない物の使い方を指導できるし、学んでいくことができます。
危なさは違いますが、スマホを持たせるなんてのも、実はもっと危ない面があるともいえますよね。
どうとらえるかということにもよると思います。
それにこのナイフなんと、刃がストップしません。
常にチキリという刃の背の部分を押さえてないと勝手に刃が柄にもどりやすいんです。
チキリの部分。
これも片方から見れば危ないですが、もう片方から見れば集中力を養うということです。
それに刃をすぐにしまえるという利点でもあります。
昭和に生まれた人の家庭には一本あったという人はいるかもしれません。
興味がある方はぜひ入手してみてくださいね。
おしまい
written by SEGE