今週のお題「練習していること」
初心者(小学生や大人)のピアノ。練習するならアプリか、教本か。
ぼくはシンガーソングライターです。
ギターはまあまあ弾けます。
でも、ピアノもあこがれるんですよねえ。
ドラムも叩けるようになりたいので、いっときやりはじめましたが、そちらは今やる時間がありません。
ドラムセットを持ってないので、スタジオに行ってやるしかないです。
スタジオには毎週スタンドfm配信のために入っているので、そこで練習をしていたんですが、結局歌の収録をしているとドラムに費やす時間がなくてドラムのチャレンジは途絶えました。
ドラムは全身を使ってリズムを刻むので、体がうずうずしてやりたくなるんですよ。
いつかまた挑戦するつもりです。
それで、ピアノは10代の時からあこがれているんですが、ぼくはギターが精いっぱいだったのでピアノに手をまわす余裕はなく、ここまで来てしまいました。
でも子どもが生まれて、子どものためにピアノを買ってあげたいと思って電子ピアノを購入したので、ぼくも練習するチャンスが生まれました!
そもそもぼくはギターが弾けるので、楽器が弾ける人の視点から思うことは参考になるだろうという思いで、お届けします。
電子ピアノ選び
ピアノは、ピアニストの友達にもアドバイスをもらいましたが、やはり自分の手で弾いて聴いて選ぶのがいいですね。
本物のピアノも弾いたうえで、比較すると実物にどれが近いかよく分かると思います。
もちろん値段も自分が届く範囲で。
うちはローランドの電子ピアノを買いました。
もしかしたらライブで使用する日も来るかと思い、土台が外せて、ピアノの部分だけ持ち運びできるものを選びました。
ピアノの練習アプリから始める
そもそもは子どもたちが弾くために購入したので、子どもたちにとってベストなのは何かとなったとき、うちの子どもたちは習いたがらなかったので、アプリを探しました。
ピアノの演奏アプリはいくつもあるので、はじめは無料体験で3,4個試しました。
結局うちは「simply piano」というアプリを使っています。
年間9800円です。
高いですか?
でも、教室に通ったらそんなもんじゃないです。しかも2人通ったら倍かかります。
アプリなら1つ購入すればみんなで共有できます。安いもんです。
「simply piano」は1つのアカウントで何人も使用でき、それぞれが自分のペースで進めていけます。
うちは家族親子4人がそれぞれ自分のペースでやってます。
このアプリは、ピアノの音を拾って、自分が出した音があっているか判定してくれます。
練習用の楽譜が画面に流れてきて、その通りに弾いていくというやり方です。
出した音があっていれば、つぎへ進んでレベルが高くなっていきます。
音のキャッチはそれほど正確ではないので、100%あってはいなくても、進んでしまうときもあるし、逆に正しく弾いているのにキャッチしてくれないこともあります。
でも、9割以上はちゃんと拾っているので、その程度なら上達をさまたげないかなとぼくは思っています。
むしろ上達のこつは、「8割以上できたらつぎへ行け」です。
ちなみに練習コースは、伴奏系のコースとメロディ系のコーストがあり、自分でやりたいほうをその都度選んで進めて行けます。
ぼくはピアノを弾きながら歌うことを目標としているので、伴奏系を主に進めています。
さて、なんと子どもたちは、アプリを見ながら勝手に上達しました。
小5の息子は、左で伴奏、右で旋律という弾き方がすこしできています。
ぼくは全く教えていません。
とは言っても、教室に通っている子なら数か月でできちゃうレベルに、2,3年かけて到達という感じですが。
でも、月に数回、気が向いた時にしかやらないし、それでも上達しているし、誰かにがみがみ言われて練習することもない。
そういうやり方やペースでよいならアプリでも練習は結構有効です。
そして、ぼくも途中からピアノを練習するようになりました。
アプリでの練習に足りない部分は教本で補う
子どもたちがやっていると自分もやりたくなりますよね。
でもなかなかピアノを弾く時間がありません。
ぼくは去年決心して、土日だけ10分ずつやろうということにしました。
実際は10分やろうと思っても、いざやっているともうちょっとやってしまいます。
まあ、それがぼくのねらいですが、30分やろうとか思っていると、逆にハードルが高くなってやらなくなってしまいます。
スモールステップが大事です。
それでアプリで練習していくと、あっという間に、コードの弾き方を覚えました。
右手も左手も、基本のコードはすぐにできるようになりました。
でも、アプリでは音符を見て、どの音なのかを覚えなくても進めてしまうんですね。
弾いている音が、「ド」なのか「レ」なのかとか分かっていなくても、出て来た音符の鍵盤の場所が分かってしまえば弾けてしまいます。
ギターで言えば、タブ譜を見て弾けてしまうようなものです。(このことはギター弾きしか分からないかもしれないですね。)
それと、指使いの反復練習のようなものもアプリではしません。
一つやったらまた次の新しい練習曲を弾くという感じなので、同じものを何度も弾くという練習ではありません。
そうすると、アプリでわりと高度なことができるようになっても、じゃあ、アプリがないときに何が弾けるの?—「弾けない」という状態になります。
・反復練習して指が覚えるようにしたい
・音符と音と鍵盤と指使いが全て繋がり瞬時に分かって弾けるようにしたい
・アプリがなくても何か曲が弾けるようになりたい
というニーズがぼくの中で出てきて、「やっぱりそこは楽譜だな」ということになりました。
実際に教本でやっていること
ぼくが選んだ教本は2つです。
1つは、左手をトレーニングするもの。
もう1つは、初心者用の基本曲を練習するもの。
左手トレーニングをする理由
ピアノは左手の楽譜はヘ音記号になっています。右手の楽譜はト音記号です。
ぼくはギターはクラシックを始めに習いましたが、ヘ音記号が出て来てないので、全然慣れていません。
もちろん学校で習いましたが、覚えてません。
ト音記号は見た瞬間にすぐ何の音か分かるので、何の問題もなく、ピアノも右手の方は弾けるのですが、左手はそうはいきません。
「えーと、これは・・・『ド』?だから小指でおさえる・・・」
みたいな感じです。
アプリだと音符に「5(小指)」とか指番号が出ちゃうので、それが『ド』なのかどうかわからなくても進めてしまうんです。
そういう理由で、ヘ音記号を覚えて左手を結びつけるために左手用の教本を用意しました。
初心者用の基本曲
難しいものではなく、本当に簡単なものです。
それも知っている曲がいいですよね。
知らないとモチベーションあがりません。
難しいものにチャレンジしなくていいのは、もちろん精神的なハードルを下げるためでもありますが、それだけではありません。
「左手で伴奏を弾きながら、右手でメロディーを弾く」という弾き方を一度身につけたら、その後は上達は早いと思うからです。
でもその最初のかべが結構大変で、くじけるポイントです。
「左手で伴奏を弾きながら、右手でメロディーを弾く」。これは脳みそにとって初めての体験なので、脳みそがパンクしそうになります。
練習していると全然うまく指が動いてくれなくて、発狂しそうになります。
実際叫んでますけど。
楽器やる人はみんな発狂しますよね。
「左手で伴奏を弾きながら、右手でメロディーを弾く」。これを1曲でもできたら次へいきやすいです。
その壁を高くする必要はありません。
ぼくはまだ2曲目ですが、1曲目は「メリーさんのひつじ」でした。
コートはCとGの2つしかないです。初心者にとって最高にいい課題曲だと思います。
しかもここに生きてくるのが、アプリで覚えたコードの弾き方です。
左手でコードを押さえるのが慣れていたので、「メリーさんのひつじ」やりやすかったです。
「メリーさんのひつじ」は1日10分程度を6日ほどやって弾けるようになりました。
今はそれを早く弾けるようにしたり、2曲目の「かっこう」を練習しています。
そんなレベルの曲から始めていくのでよいと思います。
そしてアプリと教本を併用していくといいということを実感しています。
ぜひ参考にしてください。
おしまい
written by SEGE