自転車の前輪ブレーキのワイヤーが切れた時の交換方法
薦め度☆☆☆☆
真剣度☆☆☆☆☆
難易度☆☆
技術度☆☆☆
解決度☆☆☆☆☆
対象:もう10年近く乗っている自分の自転車の前輪ブレーキ
症状:ブレーキハンドル付近でワイヤーが切れてしまった
成り行きと見立て
数週間前に、ブレーキをかけた時、「カチッ」と音がして、それからブレーキがゆるくなった(かかりにくくなった)ことがありました。
同じことが数日後にまた起きて、それが前兆だったということです。
ワイヤーがネジでとめられているところがゆるんでずれたのかな、と思ったまま何もチェックしていなかったのですが、大事にならずにすんでよかったです。
最悪、スピードを出しているときに切れてしまうと、ブレーキがかからず事故につながります。
違和感を感じたら自転車屋さんに診てもらうのが一番安全です。
特に長く使っている自転車は要注意です。
ぼくは今までに2回ブレーキが切れたことがあります。
1度目は交差点の手前でブレーキをかけた時に切れてしまって、ブレーキがかからず交差点に突入してしまいました。
本当に危険なのでみなさんも気を付けてください。
もし切れた時は自分でワイヤーを買ってきて交換できます。
特に前輪は交換しやすいです。
自信のない人は自転車屋さんにやってもらってください。
作業の中心は部品購入日と違い、夜に行なったので写真は暗いです。
交換する時間がなく、自転車に乗る前日の夜にあわてて行い、作業の締めはまたちがう日に行っています。
写真が明るかったり暗かったりして見ずらいかもしれませんが、そういった事情です。
交換部品の選び方
ホームセンターで購入。問題は長さです。
長さは元のワイヤーよりも長い分には切ればいいのでかまいません。
また、この商品は「アウタにライナーが入っている」と書いてありますが、これは中のワイヤーを守るため、ワイヤーを包むようにらせん状に金属がまかれているというものです。
この場合、ワイヤーの長さ調整するために切る時苦労します。
しかし、このお店はこの長さでこれしかなかったのでこれでやります。
パッケージを開けるとこのようになっています。真ん中にあるのは、ワイヤーの先をにはめて包むためのキャップです。
作業
切れたブレーキを抜く
ワイヤーがここでとまっているので、ナットを緩めてはずします。
抜きます。
ワイヤーの長さを合わせて切る
切れた方と新品を比較してみます。上が新品、下が切れた方。下は先っぽがないです。これはハンドル部にあるレバーに接続する方の先っぽです。
長さを比べると、上の新品がかなり長いので切ります。左側の先っぽはタイヤの方に接続する方です。左側の方にキャップを最後につけます。
切れた方のワイヤーを黒い鞘(さや)から抜いた様子。黒い鞘より10cmくらい長くとられています。
新品の方のワイヤーも抜いて、鞘だけを切ります。
古い方の鞘と同じ長さに切ります。下が新品の方。
切りました。アウタにライナーが入っているので結構切りにくいです。
新品のワイヤーを鞘に戻します。
古い方のワイヤーと同じ長さで切ります。多少長さが変わっても影響ありません。特に長い分には大丈夫です。
当然ですが、なかなか簡単にはワイヤーは切れないのです。切れたら安全ではないので。
ペンチでがんばって切りました。できればもっと切れ味の良い道具を使いましょう。
何度もガチガチやってことで、ワイヤーの先が少しほつれてしまいました。ほつれると後でキャップをはめにくくなります。
ワイヤーをブレーキのレバーに接続
ここが一番肝になる作業です。
丸い穴があり、そこにワイヤーの丸い先っぽがはまります。古い方はここの先っぽがなくなっていました。
ワイヤーが隠れるように収めます。
ワイヤーをタイヤの方に接続
ここに刺します。外すときの逆をすればいいですね。先がほつれていると穴にさしにくいです。
接続部を取り外して刺してもいいです。
ワイヤーを接続するコツ
青い矢印のように、プライヤーでタイヤの両側からブレーキパッドの部分をはさみます。すると赤い矢印のように、ワイヤーを締めるナットが上にあがります。
こうすると、ナットの下にワイヤーがたくさん余ってくれます。この状態でナットを締めると、ワイヤーにテンションがかかった状態で接続できます。
ナットの下にワイヤーをいっぱい引っ張った状態で接続する必要があります。
ナットの下にワイヤーがあまり余らない状態で締めてしまうと、ワイヤーにテンションがかからず、ブレーキが弱くなります。
つまりブレーキをかけた時、ブレーキパッドがあまりタイヤを締めてくれません。
ここの接続の仕方によって、ブレーキがどれだけ利くかが変わってくるのでとても重要です。
ナットを締めます。
ワイヤーのテンション(ブレーキパットの締め具合)は微調整できます。写真の人差し指のところです。ここを時計回しにすると締まります。
ワイヤーにキャップをする
ワイヤーの先っぽにキャップをはめて、ペンチでキャップをつぶすとキャップが落ちません。
完了!
ちゃんとブレーキがかかるか確かめましょうね!
まとめです。
ブレーキは異変を感じたら自転車屋さんに診てもらいましょう。また、切れたワイヤーを自分で交換できます。タイヤに接続する時が一番難しく、ブレーキの効き目にも関わる大事な工程です。うまくいかなければ、やはり自転車屋さんにやってもらいましょう。
おしまい
ご拝読ありがとうございました。