両手の指がつったら、首にアプローチ【首から神経が伸びている】
薦め度☆☆☆☆
真剣度☆☆☆☆
難易度☆☆☆☆
技術度☆☆
解決度☆☆☆☆
対象:職場49歳先輩の両手の人差し指
症状:つってしまって、どこをさわってもおさまらない。写真のように指はぴーんとまっすぐ伸びてしまっている。
成り行きと見立て:
職場で先輩が急に「痛い痛い!」と言い始めたので見に行ったら、両手の指が「ピーン」となっていました。
こうした場合まず真っ先に可能性として浮かぶのが以下の3つです。
1 単純に指につながる筋肉の疲労
2 首に関係する神経の影響
3 脳血管障害による影響
見て分かるように3つめは重大かつ緊急に対処が必要です。今回の場合も、先輩に病院に行くようにも進めましたが、手技ですぐに回復し、その後悪化しなかったので病院には行きませんでした。
しかし、念のため病院で脳の映像をとることがよいでしょう。
原因を見つける
まず指に関係する手や腕の筋肉を触りましたが、全く効果なし。
ということは筋肉の問題ではなさそう。
つまり神経圧迫によって指がつっている可能性が大。
首の骨(頸椎)の際を指圧すると楽になり、指がもどっていきました。
また両手の指に影響していることから、首の両側にアプローチする必要があるということも見当がつきます。
なぜ首と人差し指が関係しているか
首の骨、背骨は一つながりですが、いくつもの骨が数珠つながりになっています。
このつながっている節の部分の隙間から神経が伸びています。この神経は、首からは手、下半身は背骨から伸びています。
だから腰の骨を折ると神経がやられて下半身不随になったりします。
具体的に今回の例でいえば、首の骨の一番上から数えて、6番目と7番目の骨から出ている神経は手の人差し指につながっています。
6番目、7番目がどこかは鋭い人は触って分かるかもしれません。だいたい首の根っこあたりだと思ってください。
なので、そのあたりを指圧することで今回の人差し指のつりを治すことができました。
そして両手なので首の骨の両側を指圧し、おそらく神経を圧迫している筋肉を刺激して緩和させました。
より効果的な手技
どこがもととなってつりを起こしているかが分かったので、首の6番、7番を中心に集中して手当てしました。
首関係を調整する簡単な方法があるので紹介します。この方法が痛い場合は当然やめてください。
これは首の骨にそって首の両側に親指をあてます。
首を前に倒してもらって、指を当てながら上に上げてもらいます。
写真のように、下から順に親指をあてて、その都度首を上にあげます。
それだけです。
動画では、指圧ポイントを示し、そのあと首を動かしています。実際には、指で押さえつつ、首を上に動かしてもらいます。
後日別の記事でとった動画です。これが分かりやすいですね。
これで実はかなり首が楽になります。
少しこつがあって、当てた親指は、首が上がってくるときにその首の骨の動きに合わせる感じにするといいです。
1か所に限らず、少し下の骨から順に、例えば9番の骨に当てて首を上げる。
次に8番に当てて首を上げる。その次に7番を・・・というように、1か所に回ずつ首をあげさせます。
先輩にこれをしたことで、完全に人差し指が治りました。再発なしです。
ちなみにこれは背骨全体に効く手技です。ぜひ使ってみてください。
まとめです。
手の指がつったら首のきわを指圧したり、ほぐしたりしましょう。つりがなくなるポイントがあるはずです。効果がなければ重大な問題の可能性もあります。
手当てをしたあと、「何か心当たりはある?」としつこく先輩にききました。
なかなか思い当たらなかったし、でもきっかけが何もないとも考えられないので。
すると「前の日に朝、長風呂に入ったことくらいかな。」と。
おそらくそれが原因でしょう。
長風呂は体が水分不足になるので、筋肉が凝ってしまう可能性があるからです。
みなさんも気をつけてくださいね。
おしまい
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