大腸と腸内フローラと大腸の自立思考①
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大腸の性質と、健康における役割について
新聞に腸内フローラについて書かれていました。
要するにうんちのことです。
うんちは細菌の宝庫。でも細菌の内容は人によって違う。
だから細菌の内容(どの種類がどれだけあるか)によって、ある人はアレルギーになったり、いろいろな病気になったりする。
以前NHKスペシャルでも特集されていたけど、健康な人のうんちを病気の人にお引越しさせると病気が治る場合がある。だからすごい大事な研究。
整体の世界でも、大腸に手技を施してアレルギーを治すという人もいるという。ある整体師さんが言うには、右下腹部に花粉症のポイントがあるそうだ。
大腸は医学上すごい可能性を秘めている。
うんちは古代生物が生きていた環境
爆笑問題さんのNHK番組「探検バクモン」だったでしょうか。その前の番組だったかで、大腸やうんちの研究が扱われていたことがありました。
うんち内の酸素濃度は、生物がまだ単細胞だったころの大気中の酸素濃度と同じとか。
腸内にいる単細胞が生存できるように、単細胞時代の地球環境が人間の体の中にあるということ。
人間が生きていくためには、進化の過程の太古の状態が自分の中になければいけない。すごいロマンを感じる。
腸内フローラ(うんち)とは、いわば太古の状態の生き物たちの世界だ。その生き物たちが生きていけるように、うんちはその太古の酸素濃度の状態を保っている。
人間の体内には進化の過程がちゃんと宿されている、残されているというようなことが言われていた。(と思う。思い込みで盛っているかも。)
胎児のときに進化の過程をたどるのは有名だけど、それを思い出す。
大腸は一匹の生物
また大腸自体が単体で見たら古い生物の形態としても見れる(ミミズのような)。
人間の中に、でっかいミミズがいると思えばわかりやすいか。ミミズの口の部分はもちろん人間の口だから、腸と口がつながっているんだよね。
そしてもう一つの研究が、大腸が単体で思考しているというもの。粘菌を研究では、単細胞なのに、粘菌は迷路に餌をおくと最短距離の経路をとって餌にありつく。
これは、単細胞生物が何かしらの思考(意思)を持っているという証拠であるとのこと。
大腸は脳から独立して思考判断している
こうしたことから大腸は一つの生物として見るという見方もでき、大腸自体が単独で思考しているということ、さらには、人の細胞一つ一つにも思考している可能性があるということになりそうだ。
最近の研究では、脳とは別系統で腸は脳の命令なしで単独で活動できることがあるらしい。違う神経系統を持って、腸から脳へも情報を送っている。
きれいに対比させるとすれば、「脳と大腸(体)」「意識と無意識(自律神経)」「言語と非言語」という対比のさせ方ができそう。
現代社会では、「意識」ばかり表立っているように思う。なんでも論理思考、意識でもっていく。それは「脳」中心になっているということ。意識したこと、考えたことが軸となることが当たり前になっている。
でも、ブルース・リーは「Don't think.Feel.」と言った。また瞑想や座禅。呼吸法は意識と離れ、無意識に働きかける方法だ。これは頭で考えることではなく、体で感じろ、もっと言えば何も考えるな、感じるな、無になれ、ということになってくる。
そもそも日本には「腹を決める」「腑に落ちる」「腹が立つ」といった言葉が当たり前のようにある。これは要するに大腸で感じるということの現れだ。
このあたりのことは、身体感覚を取り戻す 腰・ハラ文化の再生 (NHKブックス) | 斎藤 孝 |本 | 通販 | Amazonや、身体の聲 武術から知る古の記憶 | 光岡英稔 |本 | 通販 | Amazonなどで読める。
何かの本で読んだけど、アフリカには「腹で考えろ」という言葉があるそうだ。
分かりやすい例は、学校で嫌なことがあった子供がおなかが痛くなるというもの。本人もなんで痛いのか、さらには本人にもなんで学校に行きたくないのかわからないということがけっこうある。これは頭ではなく、大腸にダイレクトに影響している状態。
話はいろいろ飛びました。
腸内フローラはうんちなので、当然食生活と大きな関係があります。しかし、それが腸内フローラの内容を決定するのではない。今見てきたようなことふまえると、その人の精神状態、ストレス、感情も影響しているはず。
長くなったので、また次回に。
おしまい
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