大腸と瞑想と呼吸と運動②
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大腸の話の続きです。
腹式呼吸を触ったことがある人は「丹田」という言葉を聞いたことがあるのと思う。丹田とは臍の下、そしておなかの少し奥にあるとされている。実際にはそんなポイントはないけど、そのイメージが大事。
これって、腸があるところですよね。ここに意識を集中して、ここに息を入れたりここから出したりするイメージで呼吸していくのが、腹式呼吸の中でもよく知られているもの。
そう考えると丹田で呼吸するということは、腸にフォーカスして呼吸するということでもあるし、腹部が膨らんだりへこんだりするから、物理的にも腸を刺激することでもある。
そして腹式呼吸と瞑想とが一体になってくると意識を頭から丹田に持っていくという過程が加わる。
いろいろな瞑想があるのであくまで一例だけど、僕の個人的な感覚、考えでは、瞑想とは頭で考えるのではなく、腹に意識を持っていくこと、腹になりきることが一つの大事な過程だと考えている。
生物の本来の根本は脳ではなく、体、細胞の方が先。進化的にも脳はあとで出てきたもの。私たち人間を支えているのは、本質的には脳の意識よりも体という無意識の塊。
食べ物を消化吸収するのは脳の指令によってではなく消化器官が独自に行っている。
「脳と体」「意識と無意識」という対比をするなら、土台となる体、無意識にコンタクトをとること、無意識になりきることが瞑想の一つの到達点だと思う。
これは仮説だけども、それで悟りを開いた状態というのは、体内の細胞の集合意識と一体となった状態なのではないか、とも思う。
そうなった状態は、神羅万象と一体となったのと同じで、脳や意識から離れ、自然と一体化している状態。心身統一という言葉もある。
ユングの心理学だったか、無意識の領域は自然界やほかの大勢の生物の集合意識ともつながっているから、悟りを開いていくと体の集合意識だけでなく、外部のものとの集合意識と一体となるのだと思う。
瞑想や座禅、日本の武道もそうだけど、それは悟りへ続く道です。かつてはそれが当たり前のようにあったはずなんだけど、時代が科学科学で進んできた中で、かつてたどり着いていた無意識、大腸の意識というものからいったんはなれてしまった。
でも、またそこにもどってきているようだ。瞑想やヨガがはやっているというのもそういうものの価値を求める人類の流れなのではないかな。
ちなみに座禅というのはさかのぼれば瞑想です。ヨガです。仏陀が菩提樹の下で瞑想していたら悟りを開いた。その仏陀の教えが仏教となり、中国から日本に来るまでに仏教の教えの一部が座禅になった。
だから、瞑想の本質から見れば、必ず胡坐をかかなければいけないというものではないです。それは臨済宗(座禅の宗派)の中興の祖である白隠さんも説いています。
また、ヨガと瞑想は心身統一、悟りを目的としているから、同じ目的のものだし、ヨガの一つの形態が瞑想ともいえる。体がやわかくなるとか、気持ちいいとか、そういったレベルものは本来のヨガではないです。
健康という話にもどるとすると、なぜ瞑想と呼吸法が健康に役立つかという話をしたいけども、それはまた長くなるので、またの機会に。キーワードは「自然への信頼」です。
とりあえず、大腸と瞑想と呼吸法は関係しているということです。
じゃあ、腸内フローラの話に戻ると、昨日紹介した新聞記事ではスポーツ選手の便(腸内フローラ)を調べると、普通の人に比べて健康な状態だったということが書いてあった。
これは運動と大腸、便の状態が関係しているということだ。
NHKスペシャルでタモリさんが山中教授と司会をしている特番がある。それによると、人は運動すると骨に刺激が伝わり、骨はその刺激によって血液を作ったり、内臓を活性化する物質を出したりするということだった。
これは何も大腸に限ったことではなく、内臓一般に有効なのだけども腸内フローラの記事を読むと大腸にいい影響がやはりありそうだ。また、運動によるストレス発散が内臓を元気にしているとも、ぼくは考えている。
嫌なことがあるとおなかが痛くなる子どもの話を思い出してほしい。
ストレスは腸にくるんです。だからストレスを解消していくと腸が元気になるんです。
そうすると、腸には、瞑想、呼吸法、運動、ストレス発散がよいということになる。
また、健康法ということでは、運動が特に大切です。これについては一話使って話す内容になってくると思うので、また別の機会に。
次回は、腸と唇荒れについて書きたいと思います。
おしまい
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