今週のお題「寿司」
お寿司はよく噛んで食べないと大変なことになるかも
何年か前、職場の先輩とその先輩の息子さんと3人で寿司を食べに行った時のことです。
先輩親子はFC東京の熱いサポーターなので、よく一緒に味スタに応援に行っていました。
その帰りに、「今日は寿司食おう」ということになり、3人で食べることになったわけです。
そこのお寿司屋さんは地元ではまあまあ有名なところで、回転ずしではないお寿司屋さんです。
実は調布のお寿司は結構新鮮なネタが入ります。
海から近くないのに?
いいえ、近いんです。調布には実は小さな飛行場があり、伊豆諸島と調布を毎日往復する便があります。
なので伊豆諸島の新鮮な魚を調布のお寿司屋さんで食べられるんですよ。
ぼくらが行ったお店も伊豆諸島の魚が出され、おいしいですよ。なので年に何回かはいくお店でした。
翌日のこと
翌日、先輩に遅れて来ました。
聞くと、寿司を食べてた数時間後に胃がものすごく痛くなって、夜も寝られないほど痛くなったので病院に行ったそうです。
お医者さんに、
「何か食べましたか?」
と聞かれたので、
「お寿司食べました。」
と答えたそうです。
医者「サバは食べましたか?」
先輩「サバは食べてませんね。マグロとか、ハマチとか、イカとか・・・」
医者「それかもしれませんね。」
先輩「え?」
そして内視鏡を胃に入れられ、取り出されたものは、アニサキスでした。
アニサキスとは
サバやアジ、サンマ、カツオ、サケ、イワシ、イカなどに多く寄生しています。
生で食べるのが多いのはサバとかイカは確かに多いですね。お医者さんが質問したのもうなずけます。
アニサキスは普通魚の内臓に寄生しています。でもサバやイカの刺身を食べるとき、内臓は食べないですよね。
じゃあなんで先輩はやられたのでしょうか。
それは、アニサキスは母体の魚が死ぬと、内臓から筋肉(刺身)に移動するからです。
アニサキスによる食中毒を防ぐには
ではどうしたらアニサキスにやられずに済むのでしょうか。
・釣ったらすぐに食べる(生の内臓はだめ)
・内臓から筋肉に移動するということなので、魚を獲ったらすぐに内臓を取り出す
・冷凍を24時間以上行うことで死滅させる
・60度以上で加熱して死滅させる
なのでお店は提供するまでに時間がかかる魚を生で提供する場合、かならず冷凍しているはずです。
でも、本当に獲れたてなら冷凍をしないで提供するお店もあります。それはやはりおいしいからです。
今回先輩がやられたのは、おそらく新鮮な部類の魚だったので冷凍されていなかったのだと思います。
でも、筋肉まで侵入してきたアニサキスがいたということです。
これはお店のミスといえなくもないですが、実際にはスーパーに並んでいる魚にもアニサキスが入っていることがあり、完全にアニサキスを取り除くことは難しいんです。
さて、そうすると自分の身は自分で守らなくてはならないところも出てきます。
先輩にお医者さんはこう言いました。
医者「よくかんで食べましたか?」
先輩「いいえ。飲むように食べてます。」
アニサキス対策で消費者ができること
ではぼくら消費者はどうしたらよいのでしょうか。
・目で見る
・よく噛む
・冷凍を24時間する
目で見る
お寿司屋さんの刺身、スーパーの刺身、実際に自分の目で見てください。
アニサキスは1~2cmくらいの白い線虫です。
目で確認できます。
よく噛む
お医者さんが言うように、よく噛んでください。
先輩と3人で食べに行って、同じイカの刺身を食べたのに、ぼくと先輩の息子さんは平気でした。
それはおそらくぼくらはよく噛んでいたので、たとえアニサキスがいても噛み殺していたのだろうということです。
刺し身のネタ、特にサバやイカは気を付けてよく噛んでください。そうすれば絶対に大丈夫です。そこが最後の砦です。噛んでさえいればいいんです。
冷凍を24時間する
買ってきたネタを24時間冷凍すれば絶対に大丈夫です。いちおうー20度以下だそうですが。
でもそんな待っていられないのでちょっと現実的ではないですよね。
ということで、お寿司食べるときはアニサキスに気を付け、よく噛んで食べましょー。
おしまい
written by SEGE