今週のお題「鍋」
健康のためには体をあたためよう!
やっぱり鍋は体があったまりますよね。
冬と言えば鍋。鍋と言えば冬。
それは寒いからあったまる鍋を食べたいということですよね。
なぜあったまりたくなるのか
「そりゃ、寒いからあったまりたいからだろ!」
というつっこみが聞こえてきそうです。
体温が下がれば免疫力が下がります。
冬に風邪が増えるのは乾燥して感染しやすいということもあります。
でも体温が下がって免疫力が下がるからということも要因の一つなのです。
だから鍋とかおでんとかあったかい食べ物を食べるといいんです。
単純にあったまりたいということ以上に、病気になりにくい、予防になる、ということを自然にやっているわけです。
体温が高まるとどうなるの?
体温と免疫力の関係ということでぼくが一番象徴的だと思っているのが、体温が高まるとがん細胞が死ぬということです。
免疫の博士、安保徹氏の「免疫力を高めれば、薬はいらない!」P24には
お風呂や温泉で熱くてこれ以上入っていられないというところまで浸かったときは、深部体温が39.5度までも上がります。つまり、風邪を引いて高熱が出たときと同じくらいの体温が獲得できるのです。この高い深部体温によって病気が治り、がんも消えていきます。
とあります。
人間の体温は37~37.5度が最も免疫力の戦闘力が高いそうです。
要するに風邪を引いて熱が出ているときは、その熱で風邪のウィルスを殺しているわけです。
この免疫力が発動しはじめるのが36.5度。
これより平熱が低い人は免疫力が正常に働いていません。
朝の体温が36度前半の人は日中以降36.5度以上になっている可能性があるので安心してください。
がんは熱で消えていくんです。
すこし視点を変えてみると、風邪で高熱が出ている時、実はがん細胞も消えているということになります。
風邪の効能
少し話をそらしますが、有名な野口整体の創始者、野口晴哉さんに「風邪の効用」という本があります。
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風邪といえば「風邪は万病のもと」とよく言います。
でも、「風邪にも効用がある」という新鮮な見方を提示しています。
「風邪を引いたあとすっきりしたことはありませんか?それは体がリセットされているからです。」と語っておられます。
「風邪=全て悪」ということではなく、詳細に見ていけば効用があるということです。
これは「発熱=免疫力向上」というさっきの話を思い出せば納得できます。
もちろん頻繁に風邪を引く状態というのはそもそも免疫力が継続的に弱っていて、体は良い状態ではないので安心してはいけません。
体をあたためるために
今年はコロナの影響でみなさんも体温を計るのが日常的になっていますよね。
みなさんの平熱はいくつでしょうか。
ぼくは朝の平均が36.4度くらいです。高い時は36.6とかです。お酒を飲んだ次の日はたいてい高いです。
朝36.2度のときはだるいということも分かりました。
みなさんも心当たりありますか?
あと、春に風邪を引いたとき、発症する前2日間は続けて36.0度で低かったです。
毎日はかっていると、体温と体調との相関関係が実感できるようになってきます。
コロナのこの時期ならではのチャンスかもしれません。
ぼくの平熱は昔は36.2度でした。ということは平熱があがってきています。
では、毎日鍋を食べ続ければ体温があがるでしょうか。
そうではないです。
あくまでも温かいものを体に取り込むことはその場しのぎです。
もちろん食べ物に気を付けることも体温を上げる上で大切な要因の一つなので、体温を上げる効果がある食べ物をとり続ければ効果はあるでしょう。
また、体を冷やしてしまえば免疫力が下がるので、一時的とはいえ体をあたためれば風邪などを防ぐことができるでしょう。
では継続的に平熱の体温を36度台に保つにはどうすればいいでしょうか。
食べ物には陰と陽の食べ物があり、陽の食べ物は体を温める効果があります。そういったことを学んで体をあたためる食生活にしていくのも手です。
ぼくが自分自身の体温が上がってきた理由として考えられるのは、
①ほぼ毎日1kmランニングしていること
②運動により筋肉量をある程度維持していること
③足呼吸をしていること
④湯船にゆっくりつかっていること
⑤食事がかたよっていないこと
⑥仕事や生活でのストレスが減っていること
などがあげられます。
安保徹氏の「免疫力を高めれば、薬はいらない!」もぜひ読んでください。
15年前、ぼくは仕事でいっぱいいっぱいでした。
当時冬に自転車に乗ると耳が痛くて仕方がなかったです。手の甲ががさがさになり、切れがちでした。
でも次の年には耳を守らなくてもよくなり、手のがさがさもなくなりました。
明らかに血行がよくなっていました。
それは仕事を乗り越えてストレスや疲労がたまりにくくなったからです。
体温を継続的にあげるには、自分の今の生き方を見つめる必要があります。
いつも書いていることですが、体の不調の原因をたどっていくと結局は自分の生き方にいきつきます。
ちなみにぼくの母の平熱は35度台です。しょっちゅう風邪をひいています。
もう70を過ぎていますから、本当に心配です。
いつも何かを、だれかを心配している母です。運動もそんなにできません。ストレスはそうとうためていると思います。
母のような人は体温が低い人の典型だと思います。
でも、風邪をひいたとき熱が37度台まであがることについては少しほっとさせられます。
体温を上げられるほどの体力があるということと、上がることでその時がん細胞などは死んでいるということなので。
さあ、鍋を食べましょう
鍋に入れるものはそもそも陽の食べ物ばかりです。
単に温かいだけでなく、体を元から温める効果のある陽の食べ物が鍋の具となっています。
寒い地域でとれるのが陽の食べ物ですから。
ゆっくり、心の許せる人とおしゃべりしながら鍋をつつけば、いくらか体も心も元気になることでしょう。
おしまい
written by SEGE