自分でなおす!物も体も心も!

素人が何でも自分で直す・治す記録。日常で壊れる物、痛む体、悪い癖、物も体も心もなおす小ネタから専門的なことまで。直らない時もあるけど。それも含めてぜひご自分の生活に活かしてください。written by SEGE

システム手帳は嫌いだったけど、今はスマホが便利ですね

今週のお題「はては手帳出し

メモ帳と手帳って違うもの?

「手帳は持ったことないけど、メモ帳はある。でもメモ帳は手帳の一種?」

 

はて、手帳って何でしょう。

 

学生手帳とか警察手帳とかと言うように、書き留めるだけが手帳の役割ではないようです。

 

要するに手におさまるような小さな記録帳とか本・冊子のことを言うんですよね。

 

でも、一般的には手帳と言うと現代ではカレンダーが入っている「システム手帳」のことを言うのでしょうか。

 

今週のお題でも「来年の手帳、買った?」と書いてあるのでそういうことでしょうね。

 

そういう意味ではぼくは手帳は使ったことがないですね。

システム手帳って嫌い

ぼくはシステム手帳が嫌いです。

 

時々ものすごくきれいにびっしり書き込んでいる人がいて、使うためではなく、ただきれいに書きたいという衝動で書いている人を見かけます。

 

記録として残しておきたい。生活の痕跡を残しておきたい。

 

そういう理由ならいいのですが、果たして本当に活用できているのかということは考えるところだと思います。

 

ぼくも一度試したことがありますが、無理でした。

 

ぼくがシステム手帳が嫌いな理由は、

・予定を書いたはいいけど、書いたことを忘れてしまう

・しょっちゅう見る習慣がなく、再度見ても忘れることがある

・フォーマットの枠にとらわれず、もっと効率よく自分の都合に合わせて書きたい

・無駄なページが多い

・メモ帳として使うには、メモページがすぐに終わってしまう

・アレンジしてページを足したり省いたりできるけど、その分リングが邪魔

・わざわざ買ってまでのコストの必要感がない

 

でも、そんなぼくにとってはメモ帳は必須アイテムなんです。

 

大学生のころからメモ帳が手放せなくなりました。

メモ帳は必須アイテム

「なぜメモ帳は必要なのか。」

 

それは、書いておかないと忘れてしまうからですよね。

 

つまり忘れてしまっては困ることを書き留めておくためにメモ帳があるわけです。

 

めちゃくちゃ当たり前のことですが、逆に言うと、どんな情報も覚えているものだけで十分とか、忘れてしまってもかまわないという人にはメモ帳はいらないんですよね。

 

ぼくがメモ帳を必須アイテムにしているのは、ぼくはずっと歌を作ることをライフワークにしているからです。

 

書き留めておきたい言葉、言葉やイラストなどのインスピレーション、作品作りのアイデアなど、いつでも書き留めておけるようにメモ帳が絶対に必須なんです。

 

今ではスマホでまかなえますが、当時はポケットに入るサイズのメモ帳とペンを常備し、バッグのない時でもポケットに入れてました。

ちなみにメロディーが思い浮かんだときは、携帯電話で留守電にかけて録音しておくということもしていました。

 

その後長い旅生活をしていたので、旅の時代は毎日の日記を書くために少し大きなメモ帳にかわります。

 

でも、常に移動の日々なので、大きなノートに日記を書くということはできません。

 

だから必然的に手帳サイズになります。

 

その手帳のおかげで、当時の旅を申し分なく振り返ることができ、最近は旅小説をnoteに書いています。

note.com

あと長旅時代を前後して、自分で予定を書き込めるようにメモ帳にカレンダーを自分で書いていたこともあります。

 

当時はライブの予定とか、旅でもたくさんの人に出会ったのでいろいろな人と会う約束などがたてこんでいたので、スケジュール管理が必要になったからです。

 

その後スケジュールが落ち着いてからはカレンダーづくりはやめました。

 

仕事に没頭したので、仕事の予定だけ把握すればなんとかなったからです。

そして現在はメモ帳も使っていません。

 

それはスマホが登場したからです。

スマホのカレンダーアプリの活用法

はじめは「カレンダーアプリなんて使わねえな。」と思っていました。

 

でも家族も増え、仕事以外のタスクも増え、長期的な予定もたてたくなってきたことでカレンダーアプリを使うようになっていきました。

 

特に、カレンダーアプリには手書きの手帳にはない機能があり、それがよかったです。

 

ぼくはLifebearを使っています。


こんなメリットがある

1.くり返し機能がある

 手書きの手帳だと誰かの誕生日を今年は書いてあっても、翌年は忘れてしまうということないですか?

 

 でもアプリなら繰り返し機能があるので、毎年の○月○日に予定を自動的に入れてくれます。

 

 ほかにも、「毎月○日に自転車の空気を入れる」「子供の習い事が毎週ある」「株の決算日」などくり返し機能はいろいろな使い勝手があります。

 

2.リマインドしてくれる

 忘れないように、予定よりも前にお知らせしてくれます。

 

 自分で何日前か、何時なのか、通知の日時を決められます。これは紙の手帳には無理ですよね。

 

3.メモ欄に細かい情報を入れておける

 予定の日をクリックすると、その予定の詳細をメモしておけます。それの何がよいかというと・・・

 

 例えば「○月○日にZoomのセミナーがある」なんてメールがあるとき、ぼくはメールの内容をカレンダーの方に移し替えてしまいます。

 

 メールにはZoomのURLがあったりしますよね。それも含めてまるまる移してしまえます。

 

 そうするとメールの方は削除できるので、既読メールをすっきりさせられます。

 

 予定の当日、そのメモ欄からZoomにとべます。

 

 他にもいろいろなメリットはありますが、ぼくの一押し機能はこんな感じです。

 

スマホでのメモの活用法

ぼくはメモの用途に分けて、複数のアプリを使い分けています。

 

イメージとしては、情報の種類によってノートを使い分けているような感じです。

 

ていうか、スマホって手帳みたいなものですよね。手におさまるから。

 

手書きのノートと違うのは、写真も保存できるし、URLもはりつけておけることです。

 

こんな4つのアプリを使い分けています。

1.短命な文字情報は「SpeedMemo」

2.SpeedMemoに入れない永久保存系のメモ用にiphoneの「メモアプリ」

3.使ったら消してよい、複数端末で共有したいリンクや写真などの情報は「google keep」

4.永久保存系だけど、共有OKなセキュリティ度の低い動画以外の情報

 

というような感じです。

 

なぜこんなことをしているかというと、せっかく記録した情報がうもれてしまい、いざ使おうというときにどこにあるのか分からないということが起きるからです。

 

結局そうなってくると記録した意味が全くなくなってしまいます。

 

でもメモにはいろいろな種類があるので、用途別に保管しておくことで使いやすくなります。

 

メモはこんなポイントで用途別にするとよい

1.時間軸

 ・短命なのか、しばらくおいておきたいのか

 ・使い捨てなのか、永久保存なのか

2.セキュリティ度

 ・複数端末で共有してよいのか、しない方がいいのか

 ・ほかの人にたまたま見えてもいいのか、見えてはいけないのか

(人に見せる可能性のあるアプリに、見せたくない情報がまざっているのはよくないです。アプリごとに使い分けるとよいです)

3.情報の種類

 ・文字なのか、写真やURLなのか

 ・創作的なのか、事務的なものなのか、知的なものなのか

 

ぼくはこんな視点で分けて、別々のアプリに保管しています。

「SpeedMemo」

これは起動までが早く、ささっと言葉をメモしたい時に力を発揮します。

 

音声での文字入力もできるので、運転しながらしゃべってメモを残すこともできます。

 

またぼくは使ってませんが、Dropboxとつなげたり、メールとつなげたりもできます。

 

ぼくの場合は、ここはインスピレーション系のメモが多いので、ノートに書き写したらどんどん消していきます。

iphoneの「メモアプリ」

はじめはどう使ったらいいかもてあましてましたが、SpeedMemoが定着してきた後、それ以外の情報を入れています。

 

事務的なセキュリティの高い情報や、他の端末で共有したくない情報、いろいろな知り合いの名前とか、わりと出先で参照したくなるものが多いです。

 

ぼくは時々会う人の名前が分からなくなるときがあるので、「○○の友達」というファイルを作って名前をメモしておきます。

 

そうやって出会った人を主な友達にひもづけておくと、出先で思い出すのに役立ちます。

 

また、メモアプリのよさは、文字だけでなく写真やURLもはれるのがいいです。

google keep」

これはかなり活用感があります。

 

たとえばiphoneにZoomのURLがメールできたんだけど、Zoomはノートパソコンで見たいという時、keepはどの端末でも簡単に開けるので、URLをkeepに貼っておけば、どの端末でもさくっとZoomが開けます。

 

そのように、複数端末で情報をスピード感をもって共有したいときにものすごく便利です。

evernote

有名なアプリですが、ずっと保存しておきたい情報を保管するのにこのアプリがいいのは、カテゴリー別に分けられるからです。

 

メモは手書きが基本

もともこもないことを書きますが、デジタルで使わない情報は結局はぼくは手で書き写しています。

 

手で書くことで思考が深まったり、記憶にとどまってくれたりします。

 

なのでスマホに思いついた言葉をいったん書き留めておいても、それをちゃんとノートに写していきます。

 

歌を書くときはぼくは手書きの方が進みやすいです。

 

この辺になってくると人それぞれのやりやすさの話になってきますね。

 

書く内容によっては、手で書いた方が書きやすいたぐいのものもあります。

 

手で書くときは文字も絵も自由自在ですし、行にもこだわらないで書けます。

 

また、本という単位で保管ができた方がいいというものもあります。

 

たとえば10年前の日記をずっとスマホに入れておく必要はなくて、ノートになっておいてもらったほうがいい、ということもあると思います。

 

でもそれは手帳ではなくノートですね。

 

ぼくは日記な手帳に書きたくないです。小さすぎて。

 

ぼくは手帳となるとやはりスマホに分が上がると思います。

 

いつでもどこでも持ち運べて使えるというメリットはものすごいものです。

 

みなさんの参考になればと思います。

 

おしまい

 

written by SEGE

パソコンの動きが悪い時にすること

パソコンの動きが悪い時にすること

薦め度☆☆☆☆

真剣度☆☆☆☆

難易度☆☆☆☆

技術度☆☆

解決度☆☆☆☆

対象:何年も使っているデスクトップパソコン(マウスコンピューター

症状:起動はするけどなかなかブラウザなどが開いてくれなかったり、とにかく反応が遅い。

クリックしても次のページになかなかいっくれない。

スクロールもスルスルいってくれない。

 

成り行き

数年使うと必ずこの症状になってしまいます。

 

今までも何度もなっています。

 

できれば初期化したくない。

 

なので

・ディスククリーンアップ

・いらないアプリのアンインストール

デフラグ

・スタートアップで起動するアプリをとめる

 

などいろいろするんですが、効果なし。

まずすることは「タスクマネージャー」を開く

タスクマネージャーは、キーボードの「Ctrl」 と「Alt」 と 「Delete」を同時に押したときに選べるコマンドです。

 

これはとても使えるコマンドでなので、頻繁に使えるように覚えておくとよいです。

 

たとえば、

「ワードが固まってしまってどうやっても動かないし、閉じることさえできない!」

ということはないですか?

 

そういうとき、「Ctrl」 と「Alt」 と 「Delete」を押しましょう。

 

つまり、マウスやキーボードを使ってもうんともすんともパソコンが答えてくれないときに使えます。

 

そして、ここで出てくるコマンドは、

①ワードだけ固まって、他のものは動いているからワードだけでも閉じたい

②あらゆるものが止まっているので再起動したい

 

この両方に対応できます。

 

なぜなら、「Ctrl」 と「Alt」 と 「Delete」で出て来た画面で再起動を選べますし、コマンドのタスクマネージャーを選べば強制終了させたいアプリを選んで終了させることができるからです。

 

タスクマネージャーを起動すると下のような画面が出てきます。

そして閉じたいアプリを選ぶと、右下の「タスクの終了」が黒く変わるのでクリックすると強制的に閉じられます。

 

さて、パソコンの動きが悪い時にはこのタスクマネージャーでパソコンの状態を調べてみましょう。

 

そうすると自分のパソコンのCPUやメモリやディスクにどれだけ負荷がかかっているのかが分かり、動きが悪くなっている原因が分かってくるからです。

 

または、どのアプリがいまどれだけ負荷をかけているかもわかります。

 

ぼくのパソコンはメモリもディスクも100%に近い状態でしたので、かなり負荷がかかっている状態でした。

 

なので、メモリやディスクの負担を軽くする手立てをいろいろ調べてやってみたんですが、あまり効果がありませんでした。

パソコンの動きが簡単によくなる時があった

それはChromeを軽くすることです。

 

さっきの写真をもう一度みてみます。

するとChrome(37)となっています。

 

Chromeが37個も動いている?変ですよね。

 

1つしかブラウザもタブも開いてないのに37というのはおかしいので、まるごと終了させました。

 

するとさくっと動いてくれました。

 

なのでパソコンの動きが遅いなというときに、このChromeだけタスクマネージャーで終了させるというのはまずはやってみるとよい方法かと思います。

 

結局どうにもならないときは・・・初期化

もう何をしても大した改善が見られない時は初期化しましょう。

 

それ以外にも、「システムの復元」といって、少し前のパソコンの状態に戻すという手もあります。

 

そのためにはあらかじめ復元ポイントを設定していなくてはなりません。いつの状態にもどすのかというのを設定しておけます。

 

当然不具合の起きる前に設定しておかないといけません。

 

今回ぼくは復元ポイントを設定していなかったので、もう初期化するしかなかったです。

 

ちなみに今までに何回か復元もしています。状態はちゃんとよくなりますよ。

 

復元の場合は初期化と違ってさかのぼった過去の時点にもどるので、復元ポイントまでに入れていたアプリはそのまま残っています。

 

でも初期化の場合はすべてなくなってしまっています。

 

そこが面倒なところです。

初期化の前にしておくとよいこと

ただし、ありがたいのはファイル関係はそのままなくならずに残っているので、そこは助かります。

 

アプリは初期化されてなくなるけど、ファイルはそのまま残っているっていいですよね。

 

ぼくは初期化する前に入れておいたアプリのリストを作っておいたり、いつ初期化してもいいように、アプリが入っているDVDセットを取り出しやすいところに保管してあったります。

 

PCを買った時についてくるDVDにいろいろアプリケーションが入ってますよね。それとかプリンターのアプリケーションとか。

 

そういうのです。それが分かるところにあると、さくっとインストールできて初期化があまり面倒ではなくなります。

 

まとめです。

パソコンの動きが悪い時にはまずタスクマネージャーを開こう。そして最悪初期化という手段があるので、初期化に備えておくことができればパソコンは結構長生きする。

 

おしまい

 

ご拝読ありがとうございました。

足の小指(中足骨)の捻挫を簡単に治す

足の小指(中足骨)の捻挫を簡単に治す

関連記事:

捻挫で歩けない足首を治す【捻挫後1日以内の痛みを7割以上減少させる方法】

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薦め度☆☆☆☆

真剣度☆☆☆☆

難易度☆☆☆☆

技術度☆☆☆

解決度☆☆☆☆

対象:息子の右足の小指の中足骨(小指のつけ根の外側)

症状:足の小指の外側が歩くと痛い

 

成り行きと見立て

学校で体育の時にジャンプして着地の時に友達と接触して、足をひねって着地してしまったそうです。

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歩けないほどではないので軽症ですね。ひねり方も分かっているので、どこにアプローチすればいいのかあてはつけやすいです。

 

痛みの場所を特定する

慢性的な症状ではないし、捻挫なので炎症が起きています。

 

だから痛い場所そのものが原因の部分となります。

 

ひねった方向と痛む部分を考慮してテストしていきます。

 

テストから直すまでの様子はあとの動画をみてください。

 

今回は軽症なので特定しやすかったです。重症だと炎症が広がっていて、痛みの箇所を特定するのは難しくなりました。

 

痛みが出ているのは、写真の人差し指を当てているところでした。短小趾屈筋という筋肉が中足骨にくっついているところのようです。

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治し方「炎症箇所を指圧しながら、痛みをうむ動きをさせる」

マッサージや横引きという方法でも痛みは軽減します。今回は痛み10が7まで減少しました。

 

その後、小指を上に反らせる時に痛むということがテストで分かったので、炎症箇所を指圧しながら小指を飢えに反らせます。

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炎症は、炎症箇所を指圧しながら、痛むをうむ動きをさせると、おさまっていく性質があります。

 

これで最初の痛み10から1に治まりました!

 

翌日以降も痛みは戻っていません。

治し方を動画で見てみよう

テストから、治すまでの一連の様子をご覧ください。

youtu.be

まとめです。

まずは痛みの箇所とどの動きで痛みが生じるのかを特定しましょう。特定出来たら、痛む部分を指圧しながら痛みが生じる動きをさせます。

まずはなでたり、横引きをしてあげると、それだけで軽減しますよ。

 

ただし、強い刺激は余計な炎症をうむのでやめましょう。

 

また、捻挫したての2,3日は炎症があるので温めたり、お風呂に入ったりはやめましょう。

 

入ってもささっとシャワーで。

 

おしまい

 

今日の関連記事:

sege.hateblo.jp

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☆このブログ「自分でなおす」は、あくまでも素人の投稿ですので、正しいなおし方かどうかの保証はありません。おっさんがんばってるなあ、それはちがうだろとか思っていただけたら満足です。みなさんのお役に立てる情報になれば、なおうれしいです。

プロの方からのクレームはお控えください。反対に耳寄りな情報、解決法を教えていただけたら大変ありがたいです。読者の方々にとってとても有意義なものになると思うので、ぜひ教えてください。

 

ご拝読ありがとうございました。

君は妄想キャンパーを知っているか

今週のお題「キャンプ」

 

君は妄想キャンパーを知っているか

キャンプ、流行っていますね。

 

コロナが拍車をかけましたよね。

 

ぼくはその少し前から家族で毎年キャンプに行くようになっていたので、予約がとりにくくなったのをリアルに感じています。

 

ちょっと迷惑です。

 

でもそのおかげでいろいろなキャンプ場に行くことになり、逆にそれもいいかなと感じていますが。

キャンプをしたいけどまず何からはじめればいいのだろう

10年くらい前までは「キャンプしたいなあ。でもキャンプってどうすればいいの?」とおどおどとしていたんですよ。

 

ある時キャンプの先を走る友達に、

 

「SEGEくん毎年少しずつ道具増やして行ったらええよ。」

 

と言われて道は遠そうだけどそれはいい手だなと思って意識していったと思います。

 

でもぼくの場合はBBQをたまにしていたので、そのせいもあってアウトドアの道具はどんどんそろっていきました。

 

コンロもあれば、テーブルも椅子もクーラーボックスもある。

 

さらにタープもあったので、あとは泊まるテントさえあればキャンプを始められちゃうという状況になりましたね。

 

なのでBBQをしている人はわりと簡単にキャンプができます。しかも外で調理することにもなれているし。

 

ただ、テントをどんなテントにしたらよいかというのは悩むところですよね。

 

いろいろある中で何を選ぶのがいいのかよく分からないじゃないですか。

 

運のいいことにぼくにはキャンパーと呼ばれる友達がいたので、自分でキャンプはせずとも、キャンプに連れて行ってもらうというチャンスがありました。

 

その時にあったテントが気に入ったのでそれを買ったんですよ。

 

だれかが使っていると安心ですよね。ぼくが買ったのはスノーピークのアメニティドームです。

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テントは張り方を覚えてから本番へ

これですよ。ぼくが一番気を付けていたのは。

 

テントを買ったはいいけど、いざ設営しようと思ったらうまくできない。

 

これ最悪です。

 

特に夏の暑い日にすばやくテントを張れないとかなりしんどいです。熱中症になるかもしれません。

 

自分一人だけならいいけど家族もうんざりして一気に雰囲気悪くなりそうです。

 

そういう人、見たことあります。夫婦喧嘩がはじまって、途中であきらめて車にこもっていた人とか。

 

もう何しに来ているのか分からないですよね。

 

それと周りからも冷たい目線が飛んできます。そういうまわりの目も自分だけじゃなくて家族も感じるのでよくないです。

 

または、「家族を気遣って川遊びに行かせている間、一人で設営を頑張ろう。」

 

なんてことしていると、一人で設営するのになれてないと大変なので自分がへばってしまいます。

 

だからテントはまず張り方を身につけてから本番をするのが絶対条件だとぼくは思っています。

 

そのためにぼくはちゃんと予習していきました。

 

家でもやってみたし、旅行に行ったついでに日帰りのキャンプ場で昼寝がてら広げてみたり。

 

奥さんも一緒に楽しんでやってくれたし、そういう経験をふまえての本番はかなりみんな安心して臨めましたね。

家族が安心できることが大切

単なる旅行でもそうですけど、旅行に出ると喧嘩がはじまるというパターンて多くないですか?

 

ぼくの親はよく車運転しながらけんかしていて、すぐに空気が悪くなっていました。

 

ぼくはそういうのは自分はないようにしようと、意地でもそういう家庭は築かないようにしようと生きてきました。

 

そうなっていないことはまずは奥さんに感謝ですが。

 

キャンプもそうです。

 

みんながいい空気で過ごせるということがすごく大事だと思っているので、テントをちゃんと張れるということはそのためにすごい重要なポイントですね。

 

テントだけじゃなく、タープもうまく張りたいところですよね。

 

うまくというのは、上手じゃなくてもいいんですけど危険が伴わない程度、まわりが不安に思わない程度にできるということです。

 

下手くそで時間がかかったり、何度もやり直したり、設営した後に倒れたりつぶれたりしたら、自分たちも、まわりのキャンプしている人達も穏やかではなくなります。

 

そんな空気でキャンプしていても喧嘩も起きるかもしれないし、楽しめなくなってしまいます。

 

そうならないためにも予習をしてスムーズにキャンプできるようにしておきましょう。

 

あとキャンプ場選びも大事ですよね。初心者はなるべく快適なところを選ぶのがいいです。

 

特にお風呂やトイレが快適なところ。あと、子供が遊べる環境なのか。電源があるか。などなど。

 

なれてないうちは奥さん(女性)子供のことを考えるのが大事だと思っています。

妄想キャンパーとは

さて、そんな感じで毎年2回くらいはキャンプに行くようになり、ランタンとか床に敷くマットとか、小道具も徐々に増えて行きました。

 

経験値が増えると設営もうまくなっていきます。

 

キャンプの話とかも職場でも時々話題に挙がるんですよ。

 

どこに行ったとか、どこがいいとか、予約とれなくない?とか、行ったことないから連れて行ってとか。

 

それでコロナになって飲み会ができなかった去年、仲良しの先輩と飲みたいがために、キャンプに行って外で飲むのはいいよね?ということになったんです。

 

7つ上のその先輩もキャンプ好きで、時々キャンプの話になると、

 

「道志によく行ったよ。」

とか

奥多摩も行ったよ。」

 

とかよく聞いていたんですが、もうお子さんが大きくなっていてすっかりキャンプには行っていなかったそうなんですね。

 

それでいざキャンプに誘うとなって分かったのが、先輩は泊まりではなく、デイキャンプにはよく行っていたということ。

 

「じゃあ、テントや道具は基本的にぼくがもっていきますよ。」

 

ということになり、テント、タープ、コンロ、テーブルといった、必須アイテムはぼくが持っていきました。

 

キャンプ場は、初めて行く群馬の「ふきわれ」というところ。

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川があるから子供連れて行くのにいいかもしれず、下見になるかなと思ってそこにしました。

 

行ってみると、川が浅く広く、すごく子供が遊びやすい感じでいいところでした。

 

お風呂はありませんが、トイレがきれいです。

 

屋外からドア開けるといきなりトイレではなく、普通の公衆トイレのように、小屋の中にいくつもトイレがあるタイプです。

 

さて、いざテント設営です。

 

ぼくはまずテントとタープの位置関係を考えながら先輩の手伝いを得ながら設営していきます。

 

テーブルも椅子も、コンロも全部置いてみて、

 

「かんぱーい!」

 

いや、まじいいですよねえ。

 

「ねえ、こういうの持ってきたんだけど。」

 

すると先輩の手には「溶岩プレート」が。

 

「なんスカそれ?まじすか?こないだテレビで見た。煙があまり出ないんだっけ?」

 

「これで焼くと肉がうまいんじゃ。」

 

「めっちゃやばいの持ってますね。」

 

「ほら。これもどう?」

 

今度はランタン。それも5種類くらいある。

 

「これ、オイルでつくやつ。」

 

「めっちゃかっこいいっすね。」

 

「あとこれもあるよ。」

 

「ナタ?!」

 

「そう。」

 

「薪割るの?いや、薪はもうだいたい割られてるから・・・」

 

「つい買っちゃうんだよね。」

 

「え?でも最近はキャンプしてないんでしょ?」

 

「全然してない。」

 

先輩が持ってきたものは、一度も使っていないものなのです。だってキャンプに行ってないのだから。

 

「ぼくよりも道具いっぱい持ってるじゃないですか。しかも床に敷くマットもあるの?」

(このころまだぼくはマットを持っていない。)

 

「うん。実は、テントも買った。」

 

「なんで?!だってキャンプしてないんだよね。」

 

「そう。おれ妄想キャンパーだから。」

 

「も、もーそーキャンパー?」

 

「妄想が膨らんで、買っちゃうんだよね。だからおれの中ではもうここにあるのを何度も使ってる。妄想の中で。」

 

「まじすか。」

 

ぼくは少し悲しくなった。

 

そしてキャンプに連れてきてよかったと心底思った。妄想ではなく、少しでも実際にその道具を使う機会を作ってあげられたのだから。

 

そして今年。

 

去年の驚異の妄想キャンパーとの出会いに悲しさを感じ、今年も先輩を誘ってみた。

 

ところが先輩の都合と合わず、夏休みに一緒にキャンプに行けなかった。

 

「ねえ、今年も行きましょうよ。」

 

「いやごめん。今年はちょっといけなくなっちゃって。」

 

「ああ、残念です。」

 

「あの毎年恒例のやつ(二人でのキャンプ)だよね。」

 

「いや、毎年じゃないです。まだ去年の1回しか行ってないじゃないですか。」

 

「いや、あれは毎年恒例でしょ。おれの中では毎年行ってることになってるから。」

 

先輩の中では、ぼくとのキャンプも何度も妄想の中で繰り広げられているようでした。

 

おしまい

 

written by SEGE

 

五十肩・四十肩を鎖骨の下を押して簡単に治す

五十肩・四十肩を鎖骨の下を押して簡単に治す

関連動画 : 四十肩・五十肩を治す 

薦め度☆☆☆☆☆

真剣度☆☆☆☆

難易度☆☆☆☆☆

技術度☆

解決度☆☆☆☆

対象:職場のアラフィフの先輩

症状:肩をあげると肩の上の方が痛くてあげられなかったり、振り向くと痛かったり

見立て:五十肩・四十肩とはいっても、いろいろな原因からなります。

 

なので、今回おすすめする方法がすべての五十肩・四十肩に通用するわけではないです。

 

ただ、今回の直し方は簡単にできるので、まずは試してみる価値があります。

 

手掛かりは、「振り向くと痛い」ということなので、ピンポイントで肩ではなく、首回りに関係しているかなというところです。

 

治し方

鎖骨の下の鎖骨下筋を押したら、その1発目でビンゴでした。指圧の様子は動画を見てください。

治している様子の動画

職場なのでモザイクかかっています。

youtu.be

 

他に五十肩・四十肩に効くかもしれないポイントはこの記事へ↓

sege.hateblo.jp

まとめです。

肩が上がらなかったら、まずは鎖骨の下を押してみよう。肩があがるポイントがあるかもしれません。

もしもポイントを見つけたら、そのポイントを押しながら筋肉をこすってみましょう。

 

それでしばらく痛みがなくなったら、そこが原因である可能性が高いです。

 

また痛みが戻ってきたら同じことを繰り返してください。

 

強くやりすぎると逆に痛めることがあるので気を付けてください。

 

おしまい

 

☆このブログ「自分でなおす」は、あくまでも素人の投稿ですので、正しいなおし方かどうかの保証はありません。おっさんがんばってるなあ、それはちがうだろとか思っていただけたら満足です。みなさんのお役に立てる情報になれば、なおうれしいです。

プロの方からのクレームはお控えください。反対に耳寄りな情報、解決法を教えていただけたら大変ありがたいです。読者の方々にとってとても有意義なものになると思うので、ぜひ教えてください。

 

ご拝読ありがとうございました。

何度も車の同じところをこすっていて、その都度塗り直す

何度も車の同じところをこすっていて、その都度塗り直す

関連記事:

車の傷を直す、消す

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薦め度☆☆

真剣度☆☆

難易度☆

技術度☆

解決度☆

対象:我が家の車

症状:壁にこすって塗装がはげている

作業

ペイントで塗ります。

 

塗らないと錆びてくるので塗った方がいいです。

 

ぼくはイエローハットで買ってきたペイントがあるので、それで3度塗りくらいします。

 

色は微妙に違いますが、だいたい同じなので遠くからはこれくらいの違いはあまり目立ちません。

 

まったく同じ色を選ぶって難しくないですか?

 

さて、はげてしまったところを塗ります。あまり広い範囲を塗っても逆に目立つので最低限にしました。

f:id:SEGE:20220903171524j:image

 

3度塗りしたらこんな感じです。はげるほどではない多少の傷はそのままにしています。

f:id:SEGE:20220903171520j:image

完璧をもとめるなら

・色を同じのに合わせる

・傷の部分も塗る

・傷に汚れが入り込んでいるので研磨剤で磨いてから塗るのがよい

・塗った後、乾いた後に凸凹ができるので、磨く

ここまでやれば完璧です。

 

でも、何度も傷つくのでぼくはしません。

研磨剤を使った記事はこちらをどうぞ↓

sege.hateblo.jp

まとめです。

塗装がはげた傷は放っておかず、ちゃんと塗っておきましょう。錆びてしまいます。一度塗りでは薄いので、重ね塗りをおすすめします。

 

おしまい

 

今日の関連記事:

sege.hateblo.jp

 

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ご拝読ありがとうございました。

人生最大のピンチ2「ぼくは泳げないのだ~~!」

今週のお題「ぼくは泳げないのだ~~!」

ぼくは泳げないのだ~~!

まえがき

ぼくはかつて日本二周という旅をしていた。

 

日本全国に歌を届けながら、ヒッチハイクで全都道府県を回るという旅である。

 

その旅は野宿なので冬の間は沖縄に長期滞在を見込んでいた。

 

その沖縄でぼくは本当の一文無しになり、夢有民(ムーミン)牧場でお世話になっていた。

この旅小説はnoteに連載しているので、ぜひ読んでくださいね。

note.com

牧場の仕事の合間にムーミンさんは海に連れて行ってくれる

夢有民牧場の主、ムーミンさんは牧場主とはいえ、実は海で漁をすることもある。

 

潮が最も引く大潮のときを見計らって、ときどきスタッフを連れて海にいくのだ。

 

たいていは狙う場所は河口付近だ。大潮の時は河口付近に海水魚が集まっていることが多い。

 

そこに投げ網を投げてテラピアという魚を獲ったり、魚以外にも岩陰に大きなかにも潜んでいたりする。

 

港にアバサー(はりせんぼん)を獲りに行ったこともあった。

 

それと沖に出れば、シャコガイもたくさん見つかる。アナゴもいることもある。

 

川にはカニだけでなく、うなぎもけっこういるそうだ。

 

「こっちの人はうなぎは食べないんだよね。」

 

ムーミンさんは言っていた。

 

だから大きいまま生きながらえているのが多いそうで、ムーミンさんは昔4mのうなぎをとったことがあるそうだ。写真も見させてもらった。

 

「筒を仕込んでおくとそこに潜んでいたりするよ。」

 

しかし、沖縄で漁と言ってもヤマトンチュ(日本人)には何がとれるのかあまりピンとこないものだ。

 

「沖縄の魚ってまずいでしょ。」

 

なんていう人に何人も会った。

 

投げ網ではテラピアが面白いほどひっかかるのだが、テラピアの刺身は結構うまい。

 

でも漁に行って一番困るのは、牧場のおっかあだ。

 

「釣るだけ釣って、結局全部食べ切れないんだよね。」

 

とよくこぼしていた。なので漁に行ったぼくたちは、一応申しわけ程度にテラピアをさばくのを手伝ったりしたものだ。

 

特にアバサーとかはたくさんとれるけど、とげとげの魚を何匹も扱うのは大変だ。だからアバサーはたいがいが汁になる。これもまたうまい。

 

始めてムーミンさんが漁に連れて行ってくれた時は、まだスタッフの先輩のタクがいた時だった。

 

河口に陣取り、ムーミンさんは網を持ったまま魚影を負いながら水に入っていく。

 

あまり釣りに詳しくないぼくは、「魚影」という言葉をここで初めて知ったものだ。

 

ムーミンさんは(ここかな)と思う場所にゆっくり歩を進めると、そこで網を投げる。

 

「バシャ!」

 

網は周囲にぐるっと重りがいくつもついている。投げた瞬間網は広がるから、その広がった形で沈んでいく。

 

そこに魚がいたら網に魚は閉じ込められる。網の端は重りで押さえつけられているから逃げにくい。

 

網をひっぱっていくと、網の周囲は地面に着いたまま引き寄せられるので、魚は閉じ込められたまま浜まで連れてこられる。

 

そんなあんばいで魚が獲れるのだ。

 

魚の上に投げることはもちろんだが、いかにうまく網を広げて投げられるかが肝なのだ。

 

ムーミンさんはそれなりにうまいように見えた。

 

しかし一つ問題があった。

 

それは網が水中の岩にひっかかるのだ。

 

「タク、入れ!」

 

タクはすでに経験者だったらしく、ムーミンさんの一声で水中にもぐる。

 

岩にひっかかった網をほどきに行くのだ。

 

(これはしんどいな。河口はにごりやすくて視界が悪いし。)

 

それに沖縄の河口の岩はほどんどがサンゴでできている。だからとげとげのざらざらだから、網がすこぶるひっかかる。

 

それをもぐってほどいてこいというわけなのだ。

 

(じじいめ。自分は入らないくせに人にとらせやがって。)

 

と、いままでのスタッフの誰もが一瞬は思ったことだろう。

 

ただ、ちゃんとほどいて網を引き揚げると、魚はしっかりその網に入っているので、もうその喜びの方が勝ってしまうのだった。

 

また、カニをとる時は軍手が必需品だ。

 

「そうそう。はさみにはさまれるからね。」

 

いや、それはそうなのだが、そう単純なことではないということが後で分かった。

 

カニはだいたいが岩の陰に身を潜めている。だから岩をひっくり返すとそこにいることもある。

 

でも中には大きくてひっくり返せない岩の下にいる時も当然あるのだ。その方が岩陰が広くて住みやすいのだろう。

 

おまけにそういうところにいるカニは大型であることが多い。

 

そのカニを見つけたなら、こっちは無論捕まえたくなる。

 

そしてその岩のすき間に手を突っ込む。

 

ある日ムーミンさんが岩の下に手を突っ込んだ。

 

「いっっってえええええ!!!!!」

 

ムーミンさんがものすごい声で絶叫した。

 

カニに挟まれたのだ。

 

潜むカニを手を伸ばして追い詰めながら獲ろうとしたものだから、岩の下に右腕すべてが隠れる状態で、顔は海面すれすれの状態で、ムーミンさんの指はカニにはさまれ、痛みと格闘している。

 

しかし何とか手を抜くことができた。無事に手を抜けたのは軍手をしているからだった。

 

これを素手でやってしまうと本当に抜けなく、場合によっては指がちょんぎれてしまうこともあるのだそうだ。

 

だから絶対に素手でやってはいけない。

それはコニさんとムーミンさんと3人で漁に行った日

さて、コニさんと二人で働いている時にも漁に行く時があった。

 

「うーん。今日は大潮かな。ちょっと早いかな。まあ行ってみるか。」

 

そう言って、ムーミンさんとコニさんとぼくらは海へ出かけた。

 

はじめは河口で投げ網をしてみた。タクはもういなかったのでぼくが無理やりもぐらされる番だった。

 

あまりこの日は魚がいなかったので、

 

シャコガイを獲りに行くか。」

 

ということになり、海へ移動した。

 

潮が引いた時の沖縄の浜は、数百メートルも沖まで歩いていける場所がある。

 

浜付近はサンゴがたくさん繁殖していて、遠浅になっているのだ。

 

潮が引いて遠浅の海は、500mくらい先で波しぶきが起きるラインが見えた。

 

そこは沖からの波がサンゴに当たるところであり、つまりそこがサンゴのエリアの縁だということがよく分かる。

 

それを越えたら一段深くなっているということでもある。ぼくらが行くのはそのもっと手前だ。

 

ぼくらはモリをもってシャコガイを探しながら沖に向かって歩いて行った。

 

「あった!」

 

わりとすぐにシャコガイは見つかった。

 

「これってけっこう高級な貝ですよね!ムーミンさん、食べていいですか?」

 

コリさんはそう言ってその場で食べた。食べながら高級な貝をとる。なかなかな遊びだ。

 

シャコガイは、アソコに似ているんだよね。男は目がない。シャコガイ探してるときはシャコ目になる。」

 

と、うれしそうに下ネタを言うムーミンさん。

 

3人ともそろってシャコ目になりながら、海水が揺れ動く奥を見抜こうと必死で探した。

 

するとコニさんが、

 

「あ!何かいる!でかい!」

 

と言ってモリでぶっさした。と思ったら刺さらなかったが、それはアナゴだった。

 

浅瀬だったのでうまく捕まえることができ、袋に入れることができた。1m近い大きさだったので、ぼくらは俄然やる気になった。

 

「いやあ、今日はいい日だね。コニさんすごいね。アナゴとるなんて。」

「まだまだとれるんじゃない?」

 

ぼくらはさらに歩を進めて行った。

 

海は最初よりも満ちて来ていた。振り返ると浜はもう200mくらい後ろにあった。

 

「だんだん満ちて来たね。」

 

とぼくはこぼしたのだが、誰もそれには反応しなかった。

 

ぼくはなんとなく帰りのことが心配だったのだ。もっと満ちてきたら帰るのが大変だろうなと。

 

しかし、ほかの二人はそんなことはあまり気にしていないようで、シャコリキに、いやシャカリキになってシャコ目で貝を探している。

 

潮は膝より上くらいに来ていた。いつの間にこんなに深くなったんだ?

ぼくは我慢できなくなりムーミンさんに言った。

 

「ねえ、帰れるかな。おれあまり泳ぎ得意じゃないんだよね。」

「え!?そうなの!!」

 

潮の動きは見た感じ結構強かった。風が少しあり、浜を見て左は半島のように少し出ているが、右に潮が流れているように見えた。

 

つまり浜に近付きにくい潮の流れだ。

 

そしてぼくには今の地点は浜まで300mくらいの距離に見えた。

 

「まったく泳げないわけじゃないけど、この距離を泳ぎ切る自信はないんだよね。けっこう流れがあるでしょ。下手に泳いで途中で力尽きちゃったらやばいよね。」

 

そう。ぼくはたしかに泳げないわけじゃない。25mをクロールで泳ぐことはできる。

 

でもそれ以上の長い距離を泳いだことはほとんどない。しかもただ浮いていればいいという潮の状態でもなかった。

 

この状況ではったりをかまして泳ぐことの方がぼくは危険だと思った。だとすればどうすればいいのか。

 

今の状態だと途中までは歩いていけるだろう。でもどの道このままだと泳がざるを得ないだろう。潮の抵抗を受けながら歩くだけでも結構な体力を使うはず。

 

それから泳ぐのはやはり大変だ。

 

ムーミンさんはさけんだ。

 

「海難事故だ―――!!!!」

 

まったくムーミンさんらしいリアクションだ。

 

ぼくは、一か八かの賭けに出た。自分で泳ぐか、それ以外の方法を考えるか。

 

ぼくは、コニさんに助けをお願いすることにした。コニさんはサーファーだと聞いたことがある。

 

「コニさん、サーファーでしょ。浜まで泳げない?」

 

「え?ぼくがですか?泳げないことはないけど・・・。大丈夫だと思います。」

 

さえない返事。

 

いや、大丈夫じゃないわけはなかった。泳げるという判断があったからこそまだ漁をしていたのだから。

 

それはもう、立派なおじさんのムーミンさんも同様なはずだった。

 

じゃなかったらとっくにぼくらは引き返しているはずである。

 

でも救命をお願いされたコニさんは緊張していた。不安そうだった。

 

何しろぼくはこの沖で待っていなくてはならず、海面がぼくをおぼれさせる前に助けを呼ばなくてはならない。

 

つまりスピードが命なのだ。

 

「行ってきます。」

 

この瞬間、ぼくの命はコニさんに託されることになったのだった。

 

そしてぼくとムーミンさんは近辺で高い場所を見つけ、そこにとどまった。

 

コニさんはクロールで浜に向かっていく。しかし、コニさんは思いのほか進まなかった。

 

やはり潮の流れが強いのだ。

 

右へ流されながら、少しずつ浜に近付いていく。

 

(やっぱり、おれが泳いだとしたら厳しかったよな。)

 

ぼくらはコニさんの泳ぎを祈るような気持ちで見詰めていた。

 

日はかたむいてきていたからだんだんと寒くもなってきていた。

 

水の高さはお腹から胸にかけて上がってきていた。

 

潮のもどりが早い。

 

そしてコリさんはようやく浜に上がった。小さな浜には誰もいなかった。

 

「だれかー!!助けてくださーい!!」

 

そう走って叫びながら浜の奥に消えて行った。

 

数分後、住民の方々らしき人が現れた。

 

「たすけてー!!」

 

ムーミンさんとぼくは必死で叫んだ。しかし、誰も動こうとしない。

 

(なぜだ?)

 

実は浜には1台ボートが寝かせてあったのだ。だからそれを出してくれればいいのに、誰も動こうとしない。

 

(おーい!そのボートを出せー!!)

 

そう言っても誰も反応しない。

 

「なにやってんだよ!はやくだして!そのボート!!こっちはやばいんだよ!!」

 

するとコニさんが何か言っている。

 

「今、救助隊の船が那覇から向かっているそうです!」

 

那覇?そんなの無理だよ。その前に死んじゃうよ!」

 

「早くボートを出せー!!」

 

那覇から?何を言ってるんだ?冗談としか思えない。)

 

しかし状況は何も変わらなかった。よく見るとなぜか浜にいる人たちは笑っているように見えた。

 

(こっちは必死なのに、なんで笑ってるんだ?)。

 

「よし、歌うぞ!体が冷えて来たからな。SEGE歌え!」

「うん。『一線を~越えよ!え~お~!・・・』」

 

するとなおさら浜の人達は笑っている。

 

「違う!寒いから歌ってんだよ!こっちは死にそうなんだー!早く助けてくれー!!」

 

もう水の高さは胸のあたりまで来ていた。

 

(そろそろ本当にまずいな。)

 

ぼくの体に恐怖の冷たさが足の底から駆け上ってくる。

 

(今日ぼくは死ぬのだろうか。)

 

すると浜に救助隊らしき人たちがやってきた。

 

(これで助かるのか?)

 

しかしいっこうにボートを出そうとしない。救助隊の方々は、いったん浜にあったその黄色いボートを見たのだが、しかし使おうとはしなかった。

 

「早くしてくれー!!助けてー!!」

 

もう水が首に来ていた。ぼくらはモリを海底に刺して、二人でそれを持ちながら身体を支えていた。

 

万が一足が下につかなくなってもそれで少しでも時間をかせげると思ったからだ。

 

もうぼくらがいるところ以外には足が着くところはなさそうだった。もちろんそれを確かめる余裕なんてない。

 

しかし、ムーミンさんはその時どんな気持ちだったのだろう。

 

この泳げないとは知らなかったおろかな若者を助けるために、一緒に沖にいて、一緒にモリをもって助けを待ってくれている。

 

もしかしたらこのまま足が着かなくなり、そうなると背の高いムーミンさんに初めはしがみつくことになり、その後ムーミンさんは泳がざるを得なくなるだろう。

 

その場合、ぼくをひっぱって泳ぐことになるのか?

 

ぼくはまったく泳げないわけではないが、人をひきつれて泳ぐことがものすごく体力のいることなのは明らかだ。

 

ムーミンさんだって危険なのだ。

 

そんな危険を、当然この人は覚悟しているだろう。申し訳ない。そしてありがたい。

 

ところが一方で、ぼくにはどこか危機迫らないものもあった。

 

それはムーミンさんが横にいてくれているという安心感も当然あったけども、それだけではなかった。

 

状況としては、けっこうまずい。もうあごの下まで水面は来ていたし、ボートも出る気配がない。

 

このままの状況が続けばおぼれてしまう可能性は高かった。

 

ぼくは、生まれて初めて本当に今ここで死ぬかもしれないなと思っていたのだ。

 

ぼくはふと沖縄の大空を見て思った。

 

(おれが今死んだらどうなるんだろう。かあちゃん悲しむだろうなあ。ちはるも絶対悲しむよなあ。)

 

もしかして今日ここで死ぬかもと思ったその時、ぼくには母親と彼女の顔が浮かんだのだ。

 

(いや!そんなことはない!かあちゃんやちはるたちはおれを待っていてくれている!それにおれにはまだやることがある!今ここで死なない!死ぬわけがない!)

 

そう思ったのだった。

 

それは願いとか希望とか、がんばるぞ!とかそういう気持ちではなく、

 

「今日おれはここで死ぬことはない。死ぬことにはなっていない。」

 

そう決まっていることが分かったという感覚だった。

 

神様に、そう決めてもらっている感触だった。

 

ふとぼくはそう思えたことにより、なぜか「今日は助かる」「おれは死なない」という自信に似たものが湧き上がってきた。

 

でも、状況はまだ変わっていなかった。

 

すると浜に黒いものを救助隊が運んできたのが見える。救助隊がついにボートを浜に持ってきたのだ。

 

「おーい!早くしてくれー!!」

 

ボートは海に乗り出し、ぼくらをめがけて漕ぎ進んでくる。

 

(やった!これで助かるよね。)

 

ぼくら二人はじっとそのボートを見つめながら待っていると、ようやくボートがたどり着く。

 

10m。5m。3m。2m。1m。

 

(やった!助かったぞ!)

 

「ありがとうございます!」

 

そう言って乗ろうとした時だった。

 

「乗らないでください!」

 

「・・・え?!」

 

「このボートは小さいので、今二人が乗ると転覆する恐れがあります。なので、ここで救助のボートを待ちます!」

 

(この期に及んでまだボートに乗れない?そんなことあるの?まだここで待つの?那覇からの船?)

 

ぶちぎれたのはムーミンさんだった。

 

「ふざけんな!おまえらは何しに来たんだ!こっちはもう限界なんだぞ!」

 

そう言いながら、ボートに手をかけていたぼくをムーミンさんは後ろから手で押した。

 

「ほら。それ、のっちゃえ!」

 

するとぼくは難なくボートに乗ることができた。救助隊の人達ももはやとめることもできず、ついでにムーミンさんも乗ることができた。

 

こうしてぼくは無事に浜にたどり着き、なんともおそまつな「海難事故」は解決した。

 

とにかくコニさんには感謝したい。彼は命の恩人である。コニさんがサーファーでなかったら、サーファーだと知っていなかったら、ぼくは彼にお願いしなかったと思うし、助かっていなかったと思う。

 

ボートをなかなか出してくれなかった理由を後で聞くと、どうやら船に穴が開いていたそうだ。

 

どおりでで出してくれないはずだった。

 

しかし、必死で助けを呼ぶぼくらを笑って見ている村の人々の心境はいかほどだったか。

 

きっと歌っているぼくらを見て、余裕があると思ったのだろう。

 

恥ずかしい海難事故だったが、ぼくは大切なことに気づかされた。

 

それは、ぼくには待っていてくれる人がいるということ。それと、ぼくはまだこの人生でたくさんやることがあるのだということだった。

おしまい

 

written by SEGE